• ミニ学校だより ~4/4(木) 令和6年度入学式・1学期始業式を挙行しました!~校長式辞より

    2024年4月5日

    4月4日(木)、令和6年度入学式及び1学期始業式を挙行しました。前日からの雨が心配でしたが朝には収まり、雲の隙間から陽射しが差し込み青空も見えてきました。そんな穏やかな日に、ぴかぴかの制服とカバンを背負った新入生が保護者の皆さんとやや緊張しながらも元気に登校してきました。それぞれ2年生・3年生に進級した在校生を併せて114名、教職員32名、合わせて146名で新たな高遠中の出発の日となりました。以下、校長の式辞を掲載します。

    式 辞
    昨日からの雨も上がり、春の優しい陽射しが差し込んできました。このよき日に、多くのご来賓の皆様、新入生保護者の皆様のご列席を賜り、ここに令和6年度伊那市立高遠中学校の入学式を挙行できますことは、新入生はもとより本校教職員、在校生にとりましても大きな喜びです。
    39名の新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。みなさんは、この入学式を節目に、いよいよ高遠中学校の生徒としての第一歩を踏み出します。小学校の6年間で学んできたことをもとに、心あらたに、充実した中学校生活を送ることを願っています。また、在校生である新3年生36名、新2年生39名のみなさん、ご進級おめでとうございます。新入生が加わり全校114名で心と力を合わせ、先生方、地域のみなさん、保護者のみなさんのお支えやご協力をいただきながら 高遠中学校の新たな歴史を創っていきましょう。
    入学式と新年度のスタートにあたり、東井義雄さんがつくった「こころのスイッチ」という詩を紹介します。
    「こころのスイッチ」  東井義雄
       人間の目は ふしぎな目
       見ようという心がなかったら 見ていても 見えない
       人間の耳はふしぎな耳  聞こうという心がなかったら 聞いていても 聞こえない
       頭も そうだ  はじめから よい頭 わるい頭の区別が あるのでは ないようだ
       「よし、やるぞ!」と 心のスイッチが入ると
       頭も 素晴らしい はたらきを しはじめる
       心のスイッチが 人間を つまらなくもし すばらしくも していく
       電灯のスイッチが 家の中を明るくし 暗くもするように

    みなさんの誰にでも「心のスイッチ」があります。いつも「よし、やるぞ!」というスイッチを押せる人もいれば、なかなか押せない人もいるかもしれません。もしかしたら、誰かにスイッチを押してもらって、やっと「やる気」が出る人もいるかもしれませんね。 私も時々そうです。
    さて、「じりつ」という言葉を 2つ思い浮かべられますか?1つは「自分で立つ」と書く自立です。これは、人に頼らず、自分で物事を行うことができることです。例えば、朝、誰にも言われずに早起きすることができることです。 もう1つの「じりつ」は、自分を律すると書く「自律」です。この自律は、人に頼るのか、頼らないのかも 自分で決めて、そして、決めたことを実際に実行してみる という意味です。例えば、朝、なかなか起きられないので、お家の人に 丁寧にお願いして、6時に起きるのを 手伝ってもらうことです。「あれっ?」と思った人もいるかもしれません。助けてもらうことも「じりつ」なのです。なぜなら、自分が「6時に起きる」ために必要なことを考え、そのためにはお家の方の協力をお願いしていくという判断をし、実際にきちんとお願いをして、最後には、お家の人の力を借りながらも自分で起きようとしているからです。仕方なく起こされているのとではだいぶ違いますよね。
    実は、「じりつ」にはもう一つの「じりつ」があります。この「JIRITSU」です。なんだ!?と思った人もいるかもしれませんね。これは、私がローマ字で作った言葉なので辞書に載ってはいません。この意味は、仲のいい人や気が合う人、考えや興味や趣味が合う人だけではなく、自分と違う性格や考え、立場や年齢、性別や国籍などの違いを乗り超えて、幅広く、いろいろな人たちとともに 物事を考え合ったり、行動したり、協力して創り上げたりすることができる「JIRITSU」です。または、そうした違いなどを理解し、尊重し合うことができる「JIRITSU」なのです。
    みなさんには、この高遠中での生活を通して、この3つの「じりつ」の力を身につけていってほしいと思います。そのためには、みなさんの それぞれがもっている、「心のスイッチ」を 勇気を出して入れてみませんか? そして、「心のスイッチ」を 勇気を出して入れようとしている仲間や友達を、励ましたり 応援したりできる「じりつ」した皆さんであることを期待しています。

    最後になりましたが、保護者の皆様、本日はお子様のご入学、誠におめでとうございます。本校職員一同、お子様が、心身ともに健やかで たくましく 成長するよう、精一杯取り組んで参ります。どうか 皆様方の、ご理解とご協力、ご支援を賜りますよう お願い申し上げます。本日は誠におめでとうございました。そして、みんなで「じりつ」に向かって成長できる 令和6年度にしていきましょう。       令和6年4月4日  伊那市立高遠中学校 校長 田中 幸一

  • 令和5年度 学校だより「高遠の子」10号

    2024年3月25日

    本年度「学校だより」第10号(最終号)を掲載しました。一年間ありがとうございました。学校だより No10 3月18日 

  • 令和5年度 学校だより「高遠の子」9号

    2024年3月6日

    本年度「学校だより」第9号を掲載しました。学校だより No9 3月4日

  • ミニ学校だより ~1/22 打楽器四重奏チームが県アンコンで「金賞」東海大会進出!~

    2024年1月22日

    1月20日(土)に松本市キッセイ文化ホールで開催された第49回長野県アンサンブルコンテスト中学生の部長野県大会において、南信ブロック代表として出場した本校の打楽器四重奏チームが金賞を受賞。長野県代表の5グループにも選出され、2月10日(土)に愛知県で開催される東海大会への出場権を得ました。本校吹奏楽部の東海大会出場は初めてのことであり快挙です!

    当日のステージでは、4名はこれまで以上に落ち着いて自分たちの音楽を心を込めて表現する姿がありました。また南信ブロック大会同様、部員全員で楽器運搬や準備・片付けなどを気持ちを合わせて協力する姿がありました。

    これまで支えてきてくださった保護者の方々をはじめたくさんの方々の思いを受け、生徒たちは、さらなる高いステージできっと素晴らしい経験をしてくれるはずです。今後ともご支援いただけますようお願いいたします。

    (以下のURLから1月21日付「朝日新聞」記事が見られます↓↓)

    https://digital.asahi.com/articles/ASS1N73MBS1LUOOB00M.html?iref=pc_ss_date_article

     

  • ミニ学校だより ~1/18 高遠中では能登半島地震災害義援金募金活動を行っています~

    2024年1月18日

    本校では今週1月15日(月)から能登半島地震災害義援金の募金活動を行っています。三学期始業式の私の話の中で、「私たちにできることは?」と呼びかけたところ、さっそく先生方や生徒会長、PTA会長さんが募金活動に賛同してくださり三者合同での活動となりました。

    開始1日目から、事務室前に設置された募金箱にはたくさんの義援金が集まりました。生徒の中には、自分の財布から大事そうにお小遣いを取り出して募金箱に入れる姿もありました。きっと、この震災の状況をみて「何かしなければ」と心に感じた思いを行動にあらわしてくれたのだと思います。

    募金は2月8日(木)の授業参観日まで行っています。地域のみなさまのご協力をお願いします!

  • ミニ学校だより ~1/17 アンコン南信大会 打楽器四重奏 金賞で県大会へ!~

    2024年1月18日

    1月13日(土)に飯田市文化会館で開催された第49回長野県アンサンブルコンテスト中学生の部南信ブロック大会に伊那地区代表として出場した「打楽器四重奏」チームが見事「金賞」を受賞し、打楽器出場10校の代表として20日(土)松本キッセイ文化ホールでの県大会へ出場することとなりました。本当に凄いことです!

    昨日は打楽器チーム1,2年生4名が顧問の花村先生とともに結果報告と意気込みを伝えに校長室に来てくれました。2年生のチームリーダーの原さんからは、「地区大会で得た課題をさらに練習で高めて県大会の場でしっかり演奏してきたいと思います」との力強い言葉がありました。さらなる高いレベルの中での経験を通して、たくさんの収穫を持ち帰ってきてほしいと思います。頑張って来てください!

  • ミニ学校だより ~ 1/10 寄付として電子ピアノ2台を頂戴しました~

    2024年1月11日

    「生徒の皆さんの学校生活にぜひ役立ててください!」と高遠町長藤弥勒にお住まいの横田雅志様からご寄付を頂戴し、立派な電子ピアノを2台購入させていただきました。実は横田様のお父様である横田稚様が生前本校にお勤めされていた経緯もあり、その本人のご意志により今回の寄付となったそうです。

    生徒会長の原さんは、「いただいた電子ピアノをこれからの学習でしっかりと使わせていただきます。本当にありがとうございました。」とお礼を伝えました。昨年末にも、昭和50年度本校卒業生(代表幹事 柳澤秀一様)の皆様からご寄付を頂戴したところです。このように、高遠中学校の教育活動や生徒たちを温かく見守り支えてくださっている方々の思いやお支え、そして期待をしっかりと感じ、全校生徒、教職員でまた学校生活、教育活動に励んでいこうと思います。

  • ミニ学校だより ~ 1/9 三学期始業式 校長の話「いま自分にできることを精一杯やること!」

    2024年1月9日

         「明けましておめでとうございます」と元気に挨拶をしたいわけですが、新年早々に起きた能登半島を中心とする北陸の大震災に際し、多く方々が被災しそして大切な命が失われました。今でも行方不明者の数が日を追うことに増え、懸命な救助活動が続けられています。この寒さの中、避難生活を送られている方々も多い状況です。もしかしたらみなさんの親族や知人などにも被災された方がいて心を痛めている人もいるかもしれませんね。亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被害に遭われた方々、関係者の皆様にお見舞いを申し上げます。そして、少しでも早く被災された方々や地域の復旧・復興が進むよう、私たちもできることを考え、行動していきましょう。

    さて、そうした中、令和6年、2024年がスタートました。3学期の決意をみなさんの代表の3名が発表してくれました。1年 中村一実さんは学習の充実と新入生を迎える準備と心構えについて、2年 田畑海翔さんは、勉強、部活の充実と新委員長としての決意を、3年 石川奨也さんは、目前に迫った高校受検への決意と残りわずかとなった中学校生活を悔いなくしたいと堂々と発表しました。この3名のように具体的な決意と目標をもってこの3学期、そしてこの1年を歩んでいきましょう。(中略)

    さて、これは1月3日の信濃毎日新聞に掲載された記事です。新年が始まった2日間に悲惨な災害や事故がたて続けに起こってしまいました。先ほどふれた能登半島大震災とともに、日航機が海上保安庁の飛行機に滑走路上で衝突するという大きな事故がありました。現在原因は調査中ですが、その大惨事の中で日航機の乗客乗員379名の全員が命を落とさずに18分で脱出することができたことが「奇跡的な脱出」として報道されています。

    しかし、専門家たちは、これは「奇跡」だったのではなく、その時に客室乗務員たちがとった日頃の訓練の成果を生かした臨機応変で冷静な判断からの行動とその指示に協力的に従って動いた乗客たちの行動からの生まれた「必然」であったと述べています。事故直後、客室内に炎による熱と煙が広がる中で、客室乗務員たちはパニックになりそうな乗客を冷静にさせながら、8カ所ある非常口の状況を素早く確認して火の手が回っていない3か所だけを使うという判断をして機長に最終指示を仰ごうとしました。しかし、機内連絡システムが壊れていて機長と連絡が取れなかったため、乗務員自身の判断でドアを開け、脱出シューターを使って乗客を次々と機外に誘導したのです。

    実は、乗務員たちは毎年、乗客をどのような状況下でも「90秒以内」に避難させるという脱出訓練を行ってきたとのことです。そして、その訓練は、あらゆる状況を想定し、自ら考え、判断し、行動するという真剣で実践的なものであり、それが、今回の「奇跡的」だったと言われる脱出に繋がったのだと思います。まさに客室乗務員たちは、大惨事の中でも「自分のできる精一杯のこと」を行ったといえるでしょう。

    写真は変わって、これは、北陸地方の新聞で紹介された1月3日の被災地での一コマです。右側で炊き出しをしている方々は七尾市にある飲食店の人たちです。自分の店舗が地震で崩壊寸前になってしまったのですが、冷蔵庫に入っていた食材が無事だったことから、市内の鮮魚店の協力を得て被災した地域の方々に炊き出しを行ったそうです。店主の白藤さんは、「店は再開できないかもしれないが、苦しい時こそ助け合いたいです。」と、笑顔で250食の中華丼を振る舞ったそうです。

    また、能登町出身のイラストレーターである、なとみみわさんは、毎週北陸の地方新聞に四コマ漫画を連載されています。1月7日は「のとはやさしや」と題し、自身も被災しているにもかかわらず周りの人たちに優しさを与えている現地の人たちの様子を四コマ漫画で表現しました。なとみさん自身は石川市の被害の少ない地域にいたため被災することはなかったようですが、彼女は紙面の中で、「被災地に住む、友人や親せきは辛い思いをしているのに、自分は普段通りの生活がほぼ送れていることに対して、本当に申し訳ない。何もできない自分の無力さに腹が立ちます。自分にできることは何だろうと考えたとき、被災して大変な目に遭っている中でも辛抱強く、そして優しさを周りにふりまく能登の人たちを漫画で表していくことであり、今はとにかく自分のできることを頑張りたいと思います。」と語られました。

    ここまで、日航機の事故での乗客乗務員のとった対応のこと、被災地の七尾市で自分の店が被災したにもかかわらず笑顔で炊き出しを行っている白藤さんたちのこと、そして、四コマ漫画で被災地の方々の様子を伝えたイラストレーターのなとみさんについてお話しました。

    私はこの冬休みの後半、これらの災害や事故の報道を見聞きする度に、普通の正月を過ごしている自分、何もできない自分に対し、不甲斐なさや腹立たしさ、そして無力さを感じる日々でした。みなさんはどうでしたか?しかし、今回紹介した人たちのとった対応や行動を知ってからは、「今、自分にできることは、今ある場所で、今ある時間で、今ある立場で、今ある仲間と、いま自分にできる精一杯をしっかり行うことなのではないか!」考えるようになりました。

    この3学期は登校日数が48日と大変短いですが、みなさんが1年間過ごしてきた今年の学校生活のまとめをする大切な時期となります。特に3年生は中学生活3年間、そして義務教育9年間のまとめと締めくくりの年となります。充実した3学期、「いま自分にできる精一杯を」悔いなく行う3学期、そして一年にしましょう。

  • 令和5年度 学校だより「高遠の子」8号

    2023年12月24日

    本年度「学校だより」第8号を掲載しました。学校だより No8 12月22日

  • ミニ学校だより ~ 12/13 ふたご座流星群 天体観測会 大盛況!~

    2023年12月14日

    8年ぶりにふたご座流星群が観測できる絶好の機会だということ、そして3年生は今まさに授業で天体について学習しているということもあり、理科の花村先生から「ぜひ観測会をやりたい!」との申し出。そして、本観測会が急遽実施されました。本当なら12月15(金)未明が極大(ピーク)とのことでしたが天気予報は曇り。そこで、2日前の昨夜に行うことになりました。

    見事、予報は的中。夜6時を過ぎた頃には、本校校庭から見渡せる上空は満天の星々。約30人もの生徒や保護者、ご家族、そして先生方も集まり、観測会が始まりました。花村先生がセットした天体望遠鏡を覗くと、木星や土星の輪郭や縞模様などがはっきりと見え、感動の声。また、持参してきたレジャーシートに仰向けに寝転んでじっと流星を待つ姿。そして、みごと流星を発見すると「あっ、見えたよ。凄い!」「ななめ上にむかって流れた。」「見ることが出来てよかった!」などなど、口々に歓声がありました。中にはご家族で、小さなお子さんも連れてきて観測を楽しむ姿もあり、寒い中でしたが熱気のこもった観測会となりました。

    特に3年生は、授業での学びが日常生活につながっているということを実感できる大切な体験になったのではないでしょうか。また、懇談会も終わり、各自の進路に向かって進む時期となっています。そんな時に、ふと、こうして夜空を眺めてみることでいい気分転換になったのではないでしょうか。(私もまさにいい気分転換となりました)それにしても、ご参加いただきありがとうございました。今後も何かイベントがありましたらお知らせしますので、ぜひ、ご参加ください。