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本年度3回目となる避難訓練を実施しました。1時間目が終わった休み時間での抜き打ち的な訓練でしたが、生徒たちは各自で状況を判断して迅速かつ整然に校庭へと避難することができました。さすがだなと感心しました。
校長からは、避難訓練の目的は「大切な命を守ること」であること、昨年度も話をした「3つのS」を大切にしていくこと、そして日常生活から意識していくこと、を講評と併せて話しました。
ちなみに3つのSとは「想定にとらわれるな!」「最善を尽くせ!」「進んで避難せよ!」です。
これは約13年半前に起こった東日本大震災から得た教訓であり英知です。岩手県釜石市では、この3つを大切にした避難訓練が既に実施されていました。そして震災の当日、登校・登園していた園児、小学生、中学生の誰一人も命を落とさず避難したことで「釜石の奇跡」とも呼ばれました。その奇跡の立役者となったのが中学生でした。。中学生たちは、各自で状況を判断し、率先して避難行動を起こしました。そして避難する際には大声を出して地域のお年寄りや園児たちを巻き込んでいったのです。
震災を始めとする世の中の出来事は、まさに予想外、想定外の連続です。マニュアルに書かれた内容や大人の指示に従ってきちんと行動することも時には大切ですが、そうした枠や型、「~であるべきだ」にとらわれ過ぎると、実際には上手くいかなかったり思うように対応できなかったりすることの方が多い気がします。だからこそ日頃から、想定にとらわれず、自分の頭で考え、判断し、行動してみることに挑戦してみましょう。その中で、うまくいかないことや失敗も起こるでしょう。しかし、そこから得る学びこそ、今後の人生の中で必ず役に立ちきっと大きな力になってくれるはずです。
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本校では今週1月15日(月)から能登半島地震災害義援金の募金活動を行っています。三学期始業式の私の話の中で、「私たちにできることは?」と呼びかけたところ、さっそく先生方や生徒会長、PTA会長さんが募金活動に賛同してくださり三者合同での活動となりました。
開始1日目から、事務室前に設置された募金箱にはたくさんの義援金が集まりました。生徒の中には、自分の財布から大事そうにお小遣いを取り出して募金箱に入れる姿もありました。きっと、この震災の状況をみて「何かしなければ」と心に感じた思いを行動にあらわしてくれたのだと思います。
募金は2月8日(木)の授業参観日まで行っています。地域のみなさまのご協力をお願いします!
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本年度「学校だより」第7号を掲載しました。 学校だより No7 12月4日
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本校は土砂災害警戒区域に立地しています。今回の訓練の目的は、土砂災害が発生する前に適切な避難行動がとれるように❶基本的な防災知識を学ぶこと、❷実際に1次避難場所に避難してみること、でした。まず始めに、各教室にWeb配信された映像資料と動画により、土砂災害への備えや避難上の留意点などを係主任の岩田先生の解説のもとに学習しました。その後、「校舎西側の藤沢川沿いの土砂災害特別警戒区域に指定されている急斜面が崩落し始めた」という状況設定のもと、教頭先生の校内放送の合図で、災害警戒区域外にあたる若宮駐車場へ実際に避難しました。生徒たちも職員も、真剣な表情で整然と避難する姿がありました。
最後に私からは「みること」の段階として「見る⇒視る・観る・診る⇒診る」について話したあと、「日ごろ見慣れている通学路を、今日はしっかりみて帰ること」と「そこで気づいたことや考えたことを生活記録に書いてきてほしいこと」をお願いしました。すると翌日、担任の先生方からたくさんの生徒の言葉(生活記録に書かれた内容)が届きました!いくつか紹介すると・・・
☆(前略)確かにみないと変化に気づけないので、日々のみるって大切なんだなと思いました。小学校の時は毎日橋を渡って登校していたのですが、雨が降って水位が上がっていることは何気なく思っていました。ですが、これは普段を見ていたから水位が上がっているのに気づいたということなので、中学の登校や下校も意識しようかなと思います。(3年Kさん)
☆「見、観、視、診、看」の五つの漢字。普段は目に入ってくるものが見えるだけで意識して何かを見ることはほとんどないように感じます。今日の帰りに少し周りを観察しました。よくみてみると、木が生えていないところなど、危なそうな箇所がいくつかありました。普段の生活では気づかないところをこういった観察してよくみることは大切だなと思いました。ただ観察してみてもそれは表面のことで本当にそうなのか分からないから、自分たちの住む地形や気候、以前この地域にどんなことが起きたのか、それによってどんな被害があったのかを詳しく調べたりすることも大切かなと感じました。(2年Iさん)
☆(前略)本当にあった時のためにしっかり真剣に取り組めました。バス停から自分の家までのところで危険なところはほぼ全部でした。那木沢は坂で囲まれているので避難は逆に危ないかなと思いました。またしっかりと確認しておきたいです。(1年Aさん)なんて凄い生徒たちでしょうか!私たち教師が投げかけたことに応えてくれる生徒たち。だからこそ、私たちはそんな生徒たちにさらに応えていかなくてはいけないと強く思いました。
ぜひ、ご家庭でも防災について話し合ってみてください。響く生徒たちです!