• 11/15 後期人権旬間を始めるにあたり~校長授業「りんごかもしれない」~

    2024年11月21日

    本校では期人権旬間を11月18日(月)から28日(木)の9日間実施中です。その旬間のとっかかりとして校長が全校授業を任されました。その概要をお伝えします。

    1 先日の立ち会い演説会でマイクの調子が悪かったことをとりあげ「マイクが壊れた」以外の可能性がなかったかを考え合う。(実際はアンプにつながる無線配線等の不良が原因だった)

    2 他にも日頃「○○は✕✕のはずだ」と決めつけてしまっていることはないだろうかと投げかける。

    3 ヨシタケシンスケさん作の絵本「りんごかもしれない」の読み聞かせをする。

    4 「○○は✕✕のはずだ」とか「○○は✕✕かもしれない」のよくありそうな例を挙げて考えてみる。

    5 「~かもしれない」には「プラスのかもしれない」と「マイナスのかもしれない」があることに着目する。

    6 「マイナスのかもしれない」は「ネガティビティバイアス」と呼ばれ、人はポジティブな情報よりもネガティブな情報に注意を向けやすく記憶にも残りやすい性質をもっていることと、もともと人類が進化する過程で災害や事故などの身の危険から守る防御としての役割を果たしてきた大切な思考傾向であることを確認する。つまり、よく物事をマイナスに考えがちになってしまうという人も、それはおかしいことではないということを共有する。

    7 できるだけ「プラスのかもしれない」という考え方に向けていくために必要だと言われている4つのポイントを、行動経済学者ダニエル・カーネマン氏の提言から伝え、「それを意識して練習することが大事」であることも伝える。

    8 教室に戻って、クラスで練習をしてみる。①自分が日頃思う「マイナスのかもしれない」をたくさん書き出す。②書き出した内容を友達に伝え、どう感じたかのフィードバックをもらう。③友達のフィードバックの後、本時の振り返りを書く。

    <生徒の振り返り~3年生のワークシートより~>

    ・「~かもしれない」と思っているうちに「~だ!」と思い込んでしまっているところがあるなと思いました。相手は嫌っていないのに勝手に自分で決めつけて話さないようになってしまうかもしれないから、そうなる前に相手に聞いてみるということもしてみたい。

    ・自分はマイナスに考えてしまうことがよくあって「自分の性格的にそう考えてしまうのかな?」と思っていたけど、人間の元々の性質なんだ!と今日初めて分かって心が軽くなった!これからはプラスな考え方で過ごしていこうと思う。

    ・ポジティブ思考ばかりでは本当に見なければならない所を見落とし独りよがりで自分中心になってしまい自分の成長を阻害してしまうこともあるかと思います。思考の変換は時と場合によって切り替えることが必要で、前向きに考えた方がいいときは前向きに、反省しなければならないところはきちんと自分を見つめる。それが相手のことを考え思いやったりすることにつながると思います。物事を柔軟に考えていきたいです。

    う~ん深い。よく考えてる!すごい生徒たちです。下手な授業(かもしれない?ちがいない?)にお付き合いいただき感謝感謝です。

     

     

     

  • 令和5年度 学校だより「高遠の子」7号

    2023年12月4日

    本年度「学校だより」第7号を掲載しました。 学校だより No7 12月4日

  • ミニ学校だより ~ 11/6 リフレーミングして考えてみる~後期人権旬間校長講話

    2023年11月6日

    リフレーミングして考えてみよう!~後期人権旬間スタートから

    今日から後期人権旬間がはじまりました。旬間のはじまりに際して先週末に全校生徒たちにGoogleフォームを使って人権意識アンケートを実施し、任意にもかかわらず8割以上の生徒が回答に協力してくれました。

    それをもとに、旬間スタートにあたり校長講話の時間をいただき全校授業を実施してみました。次は今日の講話の概要です。生徒たちは本当に意欲的に課題に取り組む姿がありました。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    1 ICE BREAK  自由入場、自由着席 「どんなことを考えて入場しそこに座りましたか?」

    2 導 入

    (1)人権意識アンケート結果①を知り、「言うこと」「言葉で伝えること」の大切さと難しさを確認

    ◎学習問題 「どうしたら、お互い、気持ちよく伝え合えるのだろうか?」

    (2)ある芸人(ぺこぱ)の動画を視聴

    (3)動画の振り返りと本時の学習課題の確認

    ・ペコパの漫才はどんなところがいいのか?  ・それはなぜか。

    → 爽やかな笑い、否定せず受け止める、リフレーミングを活用したプラス思考のよさ

    ※ コップに入った半分の水の解釈を例示

    ◎学習課題「リフレーミングの練習しながら、この芸人さんの思考に迫ろう」

    3 展開・追究

    (1)リフレーミングの練習① 例題  

    (2)リフレーミングの練習② ワークシート①の言葉変換に挑戦(個別で)

    (3)リフレーミングの練習③ ペア・グループで友達のワークシートを見合う

    「その変換(発想)いいな、自分じゃ気づかなかったな、等に〇をつけてあげよう」

    (4)リフレーミングの練習④ 振り返り(全体)

    4 まとめ・振り返り

    (1)リフレーミングをやってみて気づいたこと・感じたことを書く。

    (2)今後の生活に向けて考える

    ・世の中では・・・SNSでの誹謗中傷、自己中心的な言動、偏った見方考え方による世界の分断 等々

    ・では、私たち高遠中生は・・・爽やかな笑いの溢れる学校に

    ・そのためん、「自分の頭で考えよう」「否定せずまず受容しよう」「物事の背景、裏を観よう」

    ・想像力、創造力、総造力をもって、後期人権旬間を通して学んでいこう!