学校生活ブログ

校長のひとり言 5/10 学び合う、助け合う先生方の姿

2023年5月13日

中部教職員総会と同学年会・同教科会が、生徒の下校を早め15時から行われた。特に本校は、小規模校であるため、同教科の先生が多くても2人、そして多くの教科は1人だけである。だから、教師は1人で3学年全学級の授業をもち、全ての定期テスト等を作成し、そして通知表を書くなど孤軍奮闘している。もちろん、メリットもある。より多くの生徒たちを知ることができたり、授業進度も教師の裁量度が高くなるために、内容や展開を創意工夫したりできる。しかし、場合によってはひとりよがりの授業になりがちになったり、同じ教科の教師間の刺激が少なくなることから、教師同士が切磋琢磨し合い互いの専門性を高めていくことができにくくなったりなどの課題もある。だから、本校と同様の小規模校である長谷中の先生方とともに、このような機会に膝を交えてじっくりと教科指導について情報交換したり教材研究をともにしたりすることの意義は大きい。

実際に、いくつかの教科会の様子を見させていただいた。ある教科会では、教科書を開き合い「この単元の指導では・・・のように進めてみたけど・・・」と好事例やうまくいかなかった事例を出し合いながら改善策やアイデアを考え合う姿や、「これって、もしかしたら教材が前のものかもしれませんよ。確認してみましょうよ。」などと、少しショッキングな、しかし、他の視点が入らないと気づけなかったことなどを熱く語り合っていた。まさに、「井の中の蛙」から抜け出せるチャンスがこの同教科会・同学年会だと感じ、そして、何よりも「先生方は、子供たちのためによりよくなろうとしている」ことをうれしく思った。このような先生方が研修し合う時間は、子どもたちと触れ合う時間とともに、しっかりと確保していかなければならない。また、明日から、子どもたちの笑顔のために、子どもたちの前に自信をもって立つために。