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はざ掛けしたイネは好天に恵まれ、すっかり乾燥しました。5年の米づくり学習は「脱穀」にすすみます。
手良郷土館には昔の脱穀に使った道具があり、まずはその古い道具で脱穀を体験しました。「こきばし」「千歯こき」「足踏み脱穀機」の3つです。
郷土館を管理されている地元の方に来ていただき、使い方やコツなどを教わりました。実は3年生の時に麦の脱穀で足踏み脱穀機を使ったことがあったとか。その時のことを思い出し「足踏み脱穀機、なつかしい」と言って、早速始めましたが…。
たくさんの束を高速でやろうとしたために絡まってしまいました。「一度にたくさんやると上手くできないから、少しずつやるといいよ。」とアドバイスをいただき、見本を見せてくれました。
こきばしは、長い菜箸のようなものですが、力加減に戸惑ったようです。
また、千歯こきは、思った以上に力が必要で、引っかかってなかなか取れません。何度もやり直し。古い道具の使い方は難しかったようです。
翌日。
地域の方から脱穀機を借りて脱穀。残りの稲を脱穀すると聞いて、「えーっ、また脱穀?」。苦労した昨日の記憶がよみがえり、悲鳴を上げる子もいました。
しかし、この日は機械。どんどんと稲束を入れていき、きれいに脱穀されていきます。速いに加えて、ゴミがほとんどなく、みるみるうちにお米がたまっていきます。感動していました。
全ての脱穀が終わりました。
脱穀を終えた日の給食、ご飯が残っていると、「もったいない。あんなに苦労して脱穀したから、残さず食べないと。」と言って、おかわりしてくれた子もいたとか。
お米作りの大変さ、お米が食べられることのありがたさを感じることができたようですね。
2日間の体験をした子どもたちの感想です。
○ 昨日(昔の道具を使った日)の倍のスピードで進みました。入れると穂だけが速いスピードで落ちていて、気持ちよかったです。
○ 昨日は古い道具を使って、片付けも大変だったけど、今日は機械を使った脱穀をして、大変じゃなかったのがよかったです。
○ 今日は機械でやったから早く終わりました。昨日は手動でやったから10センチくらいまでしかたまらなかったけど、今日は2時間で5袋くらいまでたまってすごかったです。
○ 昨日、古い道具を使って頑張ったから、ちょっと感動しました。でも、機械を使ったからってそんなにすぐ終わんないと思っていたけど、2時間ぐらいで終わったので、機械のありがたさが伝わりました。
○ まず脱穀のやり方を教えてもらいました。そんなに難しそうでは無かったけど、脱穀機に手がはさまれないか緊張しました。だけど、ケガなくできたのでよかったです。脱穀、すごく楽しかったです。
○ 機械で脱穀をしました。手が巻きこまれないようにやることを教わりました。昨日の昔の道具でやったときよりも簡単にできました。お米を食べるのが楽しみです。
○はじめにお話を聞いて実際にやってみました。指などをケガしないように気をつけながらやりました。安全にできてよかったです。
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大切に育てたイネは黄金色の籾がたくさん実りました。30℃を超える厳しい暑さの中、5年生の稲刈りが行われました。
「10株を麻紐でひとまとめにするよ」と教わった子どもたちは、「あと2、あと1…」の声に出して数えながら、イネをていねいに刈り取っていました。また、しっかりと麻紐で結ぶ姿を見て、保護者の方からは「おー、しっかり結べていいじゃん!」と声がかかっていました。
安全対策もバッチリ。鎌を使わないときはカバーをつけ、こまめにかごにしまい、何度も水分補給をしながらがんばっていました。
「はざ掛け」は束ねたイネを7:3に分け、交互にはざにかけていきます。向きを確かめながら、しっかりとかけることができました。
JAの指導員さんや保護者のみなさんにご協力いただき、無事に作業が終了しました。
収穫したお米を使って11月には「収穫祭」。まだまだお米の学習は続きます。
お手伝いいただいた保護者の皆様、ご多用のところありがとうございました。
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梅雨入り直後の臨海学習となりましたが、2日間まったく雨に降られることなく、この時期としては比較的涼しいなかで臨海学習に行ってきました。
1日目。最初の見学は中部国際空港(セントレア)。フライトパークではボーイング787のコクピットに乗り込んでみたり、関連する遊具で遊んだりした後に、空港第1ターミナル・スカイデッキまで移動しました。3~4㎞ある滑走路の端から端まで見渡せるスカイデッキで、国内・国際線の航空機の迫力ある離着陸を見学してきました。
そして船に乗って目的地「日間賀島」へ。宿泊する「おとは」さんに荷物を降ろし、干物作り体験の後、海遊びを存分に楽しみました。シーカヤックはパドル操作がうまくいかず、どうなることかと思いましたが、全員自力で岸まで戻ることができました。
みんな行動が早く、時間にゆとりを持つことができ、シーカヤックの後はたっぷり海水浴を楽しみました。
終日曇りがちで、気温もあまり高くなく、海から上がる時は少し震える程でしたが、しっかりお風呂で温まることができました。
体調を崩す子もなく、みんな元気に夕食・海の幸を美味しくいただきました。真鯛のお刺身尾頭付き・タコ飯は特においしかったです。おかずがおいしいのでおひつのご飯も空っぽになり、しっかり食べてもらったので、旅館のみなさんにもたいへん喜んでもらいました。
2日目は晴れ間ものぞき、早朝から天気に恵まれ、朝食前に海辺の散歩ができました。多幸(タコ)と福(フグ)の島・日間賀島は派出所もタコがデザインの建物です。その建物の前や西港防波堤の先で集合写真を撮りました。散歩のおかげで朝食もしっかりといただきました。日間賀島のお土産としても人気の「島のり」をいただきました。
2日目の午前は、名古屋港水族館へ。到着が予定よりも30分近く早まり、およそ2時間、たっぷりと館内の見学をしました。名古屋名物「天むす」などが入ったお弁当をいただいた後は「イルカショー」。迫力のジャンプ、愛嬌のある姿に釘付けになりました。
最後はトヨタ産業技術記念館の見学、体験へ。バスの移動中は少々眠気と戦っていましたが、記念館内の体験スペース「テクノランド」の入場券が手に入り、再び元気に「テクノサーキット」で自動車の運転などを体験しました。遊びながら機械の仕組みを学ぶことができました。
自分たちで集団行動を意識して、楽しみつつも充実した旅行になるように準備してきた5年生。しおり(行動計画)を見て、早め早めに行動に移すことができ、ゆとりをもって2日間行動することができました。
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つくし学級では、工作の材料として地域の竹林でいただいてきた「竹」で工作をしました。工作をしながら「この竹で流しそうめんがしたい」と子どもたちが考え、竹を割って樋をつくり、1年生とともに流しそうめんを楽しみました。
柔らかな春の日差しのもと、「おいしい!」と子どもたちの声が響いていました。
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3月3日日曜日。手良小学校体育館に多くの地域のみなさん、保護者、先生方を迎えて、6年生「絆」ありがとうコンサートが行われました。
コンサートは6年生のうちの数人が合唱や合奏をしたり、保護者のみなさんの楽器演奏があったり、児童のきょうだいや職員の小さな子どもさんのパフォーマンスがあったりと、とにかく、バラエティーに富んだメンバーと音楽発表で、あっという間の1時間30分でした。
途中で5年生によるサプライズ企画、6年生への感謝のメッセージコーナーもあり、企画した側の6年生も、これには感激した様子でした。
締めは6年生の合唱。一人ひとりの笑顔とともに歌声が体育館いっぱいに響き渡りました。
6年児童代表の結びのあいさつでは、2ヶ月前からクラスでこのコンサートをやろうという話になり、音楽練習だけでなく、学校や地域に呼びかけをしたり、企画の準備をしたりして取り組んできたこと。6年間、お世話になった人への感謝の気持ちを、このコンサートを通して伝えたかったこと。そして何より、このコンサートにたくさんの方が駆けつけていただき、みなさんに感謝の気持ちが伝えられてうれしい、と素直な気持ちをお話ししてくれました。
保護者のみなさんにも、演奏の他に会場づくりなどご協力いただきました。ありがとうございました。
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今年度最後の参観日、まず高学年の参観日がありました。
5年生は「英語、音楽、自学、総合的な学習の時間」の学習発表を行いました。iPadの映像を生かしながら、その時の思い出や学んだこと、楽しかったことなど、子どもたちの進行で発表が進められました。寸劇もあってとても楽しい発表でした。
1年間学習ができたのも、お家の皆さんのおかげ、ということで最後は保護者の皆さんに深々とあいさつ・礼をして発表を終えました。
6年生は「帰ってきたどろぼう学校」というお題で、すべて子どもたちのシナリオと進行で劇風に6年間の思い出や学びについて発表がありました。
最後は6年間の足跡をスライドショーで鑑賞。長短ありましたが5名の担任の先生方と過ごしていた日々を振り返りました。どれも生き生きとした子どもたちの姿、そして少しずつ体つきも顔つきも大人になっていく様子を見ることができました。
歌の発表に続き、参観されたお家の方へのプレゼントが…。
成長したお子さんとしっかり抱き合い、卒業を前に感謝の気持ちを確かめ合うようなすてきな時間でした。
いよいよ卒業まで1ヶ月を切りました。
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5年生は、MBL(株)医学生物学研究所の皆様による出前授業を受けました。一人一人、白衣をプレゼントしていただき科学者・研究者気分でお話を聞きました。
初めは、人の免疫システムについて勉強をしました。少し難しい内容でしたが、かぜをひいたときに自分の身体のなかで起こっていることを知ることができました。「自主学習に活かそう!」とメモを一生懸命とる子もいました。
講義の後は、蛍光顕微鏡を使って人間のがん細胞を観察しました。学校では見ることができない小さな細胞を見て、「絵の具みたいに色がついている!」と大興奮でした。
自分たちが暮らす地域の会社について詳しく知る機会はなかなかありませんが、この体験をきっかけに地元・手良のことにも関心をもてるといいですね。
※この授業については、MBL(株)医学生物学研究所のホームページにも紹介されています。
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手良の史跡見学に加えて、自分たちで計画・実行することを大切にした遠足が行われました。お弁当を持って出かける予定でしたが一日延びてしまい、半日コースとなりましたが、予定のコースを元気よく歩き通すことができました。
帰りの会。3年生からは「神様のことをいっぱい知ることができてよかった」。2年生からは「たいへんだったけど頑張って歩けてうれしかった」とふり返りの言葉がありました。
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前日の5年体育に続いて、6年国語の研究授業が行われました。
友だちと対話をして、自分の考えをまとめる学習をしてきた子どもたち。言葉のやり取りを通して、学習のテーマである「これだけはなくしたい」と思うものについて自分の考えを広げたり深めたり、まとめたりすることができることをめあてに行われた授業でした。
「これだけはなくしたい」…「戦争」を取り上げた子が数人いましたが、4人は友だちの話を聞いて「病気」や「事件」に変えました。
その変えた理由は、感染症やがんによって刻々と人の命を奪っていく病気の怖さに気づいたり、肉親を病気で亡くした自らの経験をもとに、改めて病気がなくなってほしい思いを新たにしたりと、友だちの考えをきっかけに考えの幅を広げる子どもたちの姿が見られました。
多様な考えに触れ、自らの考えを見返したり考えを広めることは、どの教科でも求められる大切な学びの姿です。
上伊那各校から参観された先生方は、こうやって友だちと学び合える6年生の姿にたいへん感心されていました。
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上伊那保健体育研究会の先生方による学習指導研究が行われました。
上伊那各地の体育の先生方は「どの子も運動の楽しさを味わい、深めていく授業づくり」をテーマに授業を通して研究に取り組んでいます。その授業づくりの成果を5年生の体育の授業で発表いたしました。
題材名は「フィルダー・ベースボール」です。5年生が取り組むこの「フィルダー・ベースボール」はティーに置いたボールを打ち、進んだ塁の数だけ得点になる野球型ゲームです。守備側が打球を捕球した後、打者走者の先にあるサークルに送球し、2または4人が集まって「アウト」と宣告するまで、走者は進塁することができます。
打つこと、走ること、守ることどれも、個々の技能にかかわらずみんなが楽しめます。打者走者と、打球の位置に応じて集まってアウトにする場所を考えたり、よりよい送球により相手の得点を減らすことを考えたりしながら作戦を立てて試合をすることができました。
この日の課題は「2人外野のうちのもう一人が、『中継』に入ってアウトを取ろう」。外野に打球が飛ぶと2人でアウトにできますが、ボールを遠くに投げなくてはなりません。あるグループでは、(捕球者が)遠くに投げられるなら中継が近づかなくていいけど、投げられなかったら、近づいてあげるのがいいと思う、と学習を振り返ることができました。