• 「へび年」は「再生・変化・発展」の年 … 3学期スタート

    2025年1月10日

    新しい年を迎えました。今年もよろしくお願いいたします。

    1月9日、手良小学校の3学期が始まりました。始業式の代表児童の発表。

    2年代表の児童は「2学期はよく考えずに間違えていた算数。この3学期は間違えずにやりたい」「3学期に楽しみなのは掃除。きれいになると心がすっきりするから。」とそれぞれの3学期のめあてを力強い大きな声でお話ししました。

    一方、間もなく最上級生になる5年生からは、「勉強の時と休憩時間とのけじめをつけること。時計を見て行動したい。」「文を書くのに時間がかかったので、自学をがんばって国語が得意になる」「6年生が近づき自分たちで児童会を引っ張っていけるよう仕事を覚えたい。」と決意発表がありました。頼もしい限りです。

     

    校長先生からは、「巳年」についてのお話がありました。巳=「へび」は神の使いであり、脱皮をして成長することから「不老不死」のシンボルであり、これまでの努力や準備が実を結ぶ年であることを教えていただきました。

    1,2学期の学習などで感じた手応えを,この3学期でまとめ、1年間の成長を確かなものにしてほしい、という願いをお話しになりました。

    (詳しい講話内容はこちらから)

    締めは新春運試し。全校で校長先生とジャンケン大会をして上位3人には、校長先生手作りの「切り絵」がプレゼントされました。

  • 「結」の2学期…2学期終業式

    2024年12月26日

    86日間の手良小学校2学期が、無事終了しました。

    終業式では1年生、6年生の代表児童が2学期の振り返りの発表をしました。

    1年生からは、音楽会に向けて何度も練習をしてうまくできたこと。緊張したこと。手良の秋まつりに向けて、地域で使ってきた灯篭に折り紙を貼ったり、はさみで切ったりして楽しく地域の祭りの準備をしたこと。そしてその灯篭が、夜きれいに輝いてきれいで心に残ったことを発表しました。

    6年生は、東京へ出かけた修学旅行で、アトラクションで絶叫しながら友達と乗ったこと。アトラクションの待ち時間やバスの中でもみんなと楽しく過ごせたことなど、クラスの仲間と作り上げた大切な思い出について振り返りました。

    その一方で、「悔しかったこと」をテーマに、テスト勉強をしないで油断していたら友だちに負けてしまったことを振り返ってくれました。その悔しさをばねにして、3学期は油断することなく「努力することは才能」と言い聞かせて頑張りたい、という決意を発表しました。3か月後に迫る中学への進学を少しずつ意識しているんですね。

    2学期の成果や課題をもとに、新しい年に向けて頑張ろうとするまとめの一日となりました。

     

    校長先生からは、手良小学校版「今年の漢字」として「結」という字を挙げ、ここまでの子どもたちの取り組みとその良さについてお話がありました。

    詳細はこちら「校長室」2学期終業式校長講話をご覧ください。

     

    本年も手良小ホームページをご覧いただきましてありがとうございました。

    どうぞよいお年をお迎えください。

  • 大成功! 3年生の企画 園児を迎えて「クリスマス会」

    2024年12月23日

    クリスマスを前に3年生14名は、手良小学校に保育園の年長さんを招待して「クリスマス会」を行いました。

    自分たちで楽しむのではなく「保育園のお友だちが楽しめる」を目標にダンスや読み聞かせの練習に取り組んできました。

    ダンスを教える場面では、「先にやるから見ててね」「ここのところは手をこうやって…」と保育園生に寄り添いながらお手本を見せてあげる姿、スピードの速いCDに合わせるのではなく、ゆっくりと歌いながら動きを無理なく覚えられるようにする姿が、たくさん見られました。

     

    およその時間まで計画していたのですが、実際は早めに終わってしまいそうだったので、それを見越して読み聞かせを急遽二回にするといった姿を見せてくれました。

    終わった後には、「ぴったり終わってよかったぁ」と安堵する声や「よかったね。年長さんかわいかった。」という声も聞こえました。今回の取り組みの良さをみんなで共有し、2学期の振り返りをして、3学期につなげていきたいと思います。

    前向きな姿をたくさん見せてくれた3年生の見事なチャレンジでした。

  • 保育園児とともに新年の準備…しめ縄づくり

    2024年12月23日

    お年取りまで半月に迫った日。5年生のお米作り学習の最後となる取り組み「しめ縄づくり」が行われました。

    講師は、八ツ手地区元区長さんであり、今も見守り隊としてお世話になっている方です。

    まずは、顔合わせの後、保育園児のみなさんの「しめ縄リース作り」です。収穫後の稲わらを使って、ねじって丸く輪にします。簡単そうに見えて、すき間なくねじってよって、巻きつけるといった作業はとても難しく、サポートに回った5年生のみんなも奮闘していました。保育園の子に優しく声をかける姿が見られました。

    無事に完成。園児のみなさんもたいへん喜んでくれました。

    そして後半は、自分たちのしめ縄づくり。保育園の子たちの手伝いですでに疲れている子もいましたが、休む間もなくスタート。保育園の子のリース以上に輪は太く、さらにそこに 3本の縄を垂らすため、合計105本のわらを使います。「手が疲れた」と言いながらも、講師の先生やお家の人に助けてもらいながら、立派なしめ縄飾りが完成しました。

  • お話の世界に夢中! … 読書ボランティアのみなさんの「読み聞かせの会」

    2024年12月13日

    2週間にわたる「読書旬間」。懇談会で下校も早く、夜長のこの時期に家族と一緒に、または、友だちと一緒に読書をしたり本について語ったりして本に親しむ期間です。

    いろいろな本に親しみつつ、心に残る一冊と出会えるといいですね。

    2日目は毎月の読み聞かせでお世話になっているボランティアの皆さんによる「読み聞かせの会」が行われました。

    ボランティアの皆さんは、簡単な衣装をつけ、動きをつけたり音をつけたり声色を変えた

    りといった様々な工夫で、子どもたちを引きつけてくださいました。

    さっそく子どもたちはお礼の手紙に感想や感謝の言葉を書きました。

     

    お礼の手紙から

    ● 「ここがせかいいち」のエベレストの大きさが大きくてびっくりしました。おもしろかったです。(1年)

    ●  本のよみきかせありがとうございました。「ボクはもうじき食べられる」という本が感動して、いのちの大切さが分かりました。(3年)

    ●  わたしはクジラの本で少しかんどうしました。200さいまでいきるとは、知らなかったです。本当にありがとうございました。(4年)

    ● えほんの「くものすおやぶん」がおもしろかったです。おかしをかくればねがうばったところと、かくればねをさがすところがおもしろかったです。(1年)

    ●  読み聞かせありがとうございました。てらとぴあ(手良公民館)のお話会も楽しみにしています。(5年)

    ●  ぼくは「くものすおやぶんとりものちょう」と「もうじき食べられるぼく」が心にのこりました。…「もうじき食べられるぼく」はお母さんと会おうとしたけれど、合わなかったのが悲しかったけど、お母さんがおいかけてくれたさいごのばめんが一番心にのこりました。読書ボランティアのみなさん、ありがとうございました。(3年)

    ●  本ごとにその役になりきって、声を変えて読み聞かせをしていてすごかったです。毎年いろんなおもしろい本を読んでくれてありがとうございます。(5年)

    ●  私が一番心に残ったのは,クジラのボウの話です。環境が悪くなって、氷がどんどん溶けて、生き物たちや環境のことをよく考えることができました。どの方も、すごく上手な読み方でとても聞きやすかったです。今度のお話も楽しみにしています。(5年)

    ●  いろいろ絵本を読んでくれてありがとうございます。とくにわたしがおもしろかったのは、食べられたやまんばです。やまんばが豆になって、おしょうさんがそれを食べて、やまんばがどうなったかふしぎです。おいそがしい中きてくれて本当にありがとうございます。おしごとがんばってください。(2年)

    ●  げきのようそもまじって、見ていてとてもおもしろかったです。とくに「ホッキョククジラのボウ・200年のたび」です。クジラにそんな長生きのしゅるいがいるなんてびっくりしました。どんどん変わっていくきょういにけしき、こんな気持ちなのかなって、あらためて考えさせられるお話でした。ありがとうございました。(6年)

    ●  「せかいいちのエベレスト」がみんなの声がそろっていてすごかったです。ぼくがいいと思ったのはせかいいちはほっきょくです。さむくてこおっちゃうぐらいだと思いました。長く読んでいただき、ありがとうございます。(2年)

    ●  たくさんの本を読んでくれてありがとうございます。わたしは「くものすオヤブン」が一番おもしろかったです。他にも、げきみたいなことをやっていたりして、とてもおもしろかったです。また、来年も読み聞かせを聞きたいです。おもしろい本など、いろいろな本のお話があってうれしかったです。(4年)

    ●  ぼくが印象的だったのは「もうじき食べられるぼく」です。今までほとんど考えなかった、食べられる側の気もちを考えさせられました。とても素敵な読み聞かせをありがとうございます。(6年)

  • 仙丈グループで協力しながら…なかよし児童会まつり

    2024年11月21日

    手良小児童会の企画「児童会まつり」が行われました。

    各委員会が運営するブースを仙丈グループで回り、楽しく活動しながらみんながより仲良くできること、委員会のブースで体験したりクイズを解いたりすることで、児童会や委員会活動に興味を持って取り組めるようになることをめざして取り組んでいます。

    児童会長は開会式で「班のみんなで協力し、委員会で企画したアトラクションにぜひ足を運んで下さい! お楽しみに!」と呼びかけ、まつりが始まりました。

    各企画を楽しむ低学年に対して、4年生以上の児童会委員は「支える」立場でもあります。各企画の準備や運営だけでなく、仙丈グループ内では低学年の子の気持ちに寄り添い、各企画の会場に連れて行ったり、アトラクションをともに楽しんだりするなど大活躍でした。

    各アトラクションはグループ対抗でタイムを競い合うものが多かったのですが、少し時間がかかっても低学年の子の様子を見まもり、楽しませてあげようとする子もいたとか。こういう姿もこれから手良っ子たちに引き継がれていくのかもしれませんね。

  • 「心をみがく」…校長先生のお話より

    2024年11月5日

    11月は「秋のなかよし月間」です。児童会企画、清掃、各学年での取り組みなどを通して、友だちのよさに気付いたり、共感したり、認め合うことを通して、尊重し合う気持ちが高まることを目指しています。

    11月1日、月間最初の日は校長先生より、「心をみがく」というお話がありました。

    皆さんは、この石でつくられた像を見たことがありますか? ほうきを持った、お坊さんです。このほうきを持ったお坊さんの像は、全国各地にあります。今日は、このお坊さんの話をします。

    このお坊さんの名前は「周羅槃特(しゅりはんどく)」と言います。2500年ほど前インドという国にいたお釈迦様の弟子でした。このお坊さんは、物覚えが悪く、自分の名前も覚えられなくて、背中に自分の名前を書いてもらい、人から名前を聞かれると背中を見せて教えているというのです。他の人からはバカにされていました。そういう自分が情けなくなって、お釈迦様の所へ行って「私は、もう坊さんをやめたいです」と相談しました。

    するとお釈迦様は「何も心配することはいらない。」と言って、彼に1本の竹ホウキと、「塵(ちり)を払い垢(あか)を除かん(もっときれいにしましょう)」という言葉を授けました。

    「周羅槃特(しゅりはんどく)」は、それから何年もおそうじをし続けました。ある日、いつものように庭そうじをしていると、お釈迦様が来て、「ずいぶんきれいになったね。だけど1ヶ所だけ汚い所があるよ。」と声をかけてきたのです。「お釈迦様、どこが汚いのでしょう?」と尋ねましたが、教えてくれませんでした。「はて、どこなのだろう?」と思いながら、それからもずーっとおそうじを続けたのです。

    数年たったある日、「周羅槃特(しゅりはんどく)」は、はっと気がついたのです。「そうか、汚れていたのは、場所のことではなく『自分の心の汚れ』だったのか」と。「これで全部きれいになりましたね。」と言ってくれたのです。心の中の汚れとは「そうじがイヤだとか、さぼりたい、もっと楽をしたい、おしゃべりしながらやりたい」とか、「友だちを馬鹿にしたり、威張りたい」「算数は嫌いだからやりたくない」などという心を捨てなさいということに気がついたのです。

    お釈迦様の教えがわかった「周羅槃特(しゅりはんどく)」は、ますますおそうじに精を出し、人々から逆に尊敬される立派なお坊さんになりました。

    (詳細はホームページメニュー(校長室)をご覧ください)

  • 会場全体で「音楽の和(わ)」をつくりあげた音楽会

    2024年10月29日

    来賓の皆様、保護者の皆様大勢の皆様にご来場いただいて、手良小学校の音楽会を開催することができました。

    「みんなでつくろう音楽の和」を合い言葉に、学級ごとに、それから全校で音を紡ぎ練習を重ねてきました。会場にいる全員で音楽を共有し、心から音楽を楽しむ素敵な時間になりました。

    1年生・・・なぞのマシーンでだいぼうけん!

    どんなことにもやる気満々な13人(14人?)は可愛らしいタヌキに扮し、それぞれの得意なことを盛り込んだ音楽劇を発表しました。国について調べる子、絵を描く子、鍵盤ハーモニカのソロを担当する子、たくさんのセリフを発表する子・・・最後のかえるの大合唱はばっちり決まり、かわいさとかっこよさが混ざったステージになりました。

    2年生・・・「うたえバンバン」「おどるポンポコリン」

    6人という人数を感じさせない声量の「うたえバンバン」は、会場を歌でいっぱい、元気いっぱい、心をほかほかにしてくれる演奏でした。1学期からコツコツ練習してきた「おどるポンポコリン」は、鍵盤ハーモニカや電子オルガンをうまく取り入れ、ドラムにあわせて迫力満点の合奏になりました。

    3年生・・・「おはようのエール」「笛星人がやってきた!」

    明るく前向きな歌詞と、さわやかなメロディーが3年生のお気に入り、「おはようのエール」は最初から最後まで笑顔あふれるキラキラした合唱でした。「笛星人がやってきた!」では、宇宙のかなたから14人の笛星人たちがやってきて、さまざまな曲を披露してくれました。始めたばかりのリコーダーでしたが、タンギングに気をつけてそれぞれの曲の表情を表すことができていました。

    4年生・・・「君の瞳に恋してる」「MIDORI~繋がる輪~」

    初めての本格合奏に挑戦した4年生。声をかけあって休み時間にも自主練を重ねるほど大好きになった「君の瞳に恋してる」は、会場のみなさんもリズムに合わせてノリノリで聴いていました。「きれいな声」だけでなく、「力強さ」「楽しさ」も伝えることを課題に取り組んだ合唱では、一人ひとりがもてる力すべて発揮し、歌詞の意味を聴く人に訴えかける歌になりました。

    5年生・・・「船で行こう!」「シンクロ BON-BA-YE」

    今までのヤンチャな声から、一歩進んで「6年生の声で」、音を伸ばすところは「さぼらずに」相手のパートを聴き合うことを目標に練習してきました。当日は、伸びやかな2部合唱が会場に響きました。合奏では、パートごとに入るタイミングに気をつけて息の合った演奏でした。最後は会場みんなで手拍手からのシンクロ決めポーズ!合奏と同じかそれ以上に!?練習したかいあってばっちり決まっていました。

    6年生・・・「ほらね、」「アフリカンシンフォニー」

    「変声期で声が出しにくい!」「私の声ってみんなとずれてるのかな?」「表現してるつもりなのに相手に伝わってるのかな・・・」18人全員がそれぞれに悩みながら向き合ってきた「ほらね、」。本番は、会場の人が涙する温かな合唱になりました。「アフリカンシンフォニー」は一転、緊迫した打楽器のソロから一気に大合奏に盛り上げ、これぞ6年生!という圧巻のステージになりました。練習の成果、6年間の集大成が発揮され、下級生に憧れの気持ちをプレゼントしてくれました。

    音楽クラブ・・・「Paradise Has NO BORDER」

    9歳~5●歳までの11人で結成された音楽チーム。性別も、音楽歴も、得意な楽器も様々ですが、共通点はただひとつ、みんな「音楽が大大大好き!!!」リコーダーアンサンブルと、スカパラメンバーになりきっての器楽合奏を発表し、会場中を沸かせました。

    全校①・・・「村祭り」

    学級ごとにオリジナルの歌詞を考え、1年生から6年生まで歌いつないでいきました。学年のカラーが出た歌詞と歌声は、これから始まる音楽会への期待を持たせてくれる楽しいオープニングでした。

    全校②・・・「みんなでつくろう音楽の和(わ)メドレー」

    学年ごと「証城寺の狸囃子」「しゃぼん玉」「夕やけこやけ」「もみじ」「春の小川」「おぼろ月夜」の6曲を現代風にアレンジし、メドレーしていきました。学年ごと演出や入退場にもこだわり、まさに全校でつくりあげるステージになりました。最後は会場みんなで「ふるさと」を歌い、互いの声を聴き合い音楽に浸りました。

    全校③・・・「翼をください」

    エンディングは「翼をください」でした。それぞれの発表が終わり、緊張がほどけ、今まで以上に晴れやかな顔で歌う手良っ子たち。タンバリンのリズムに乗ってそれぞれがもつ音楽の力を十分出し切った合唱になりました。

    音楽会後、子どもたちは口々に「楽しかった!」「来年は6年生みたいな曲をやりたい!」「明日も音楽会だったらいいのに。毎日音楽会だったらいいのに。」と言い合っていました。本番が成功したことはもちろん、そこにたどり着くまでの練習期間に満足感と達成感を覚えたからでしょうか。音楽を通して大きく成長し、聴き手に大きな感動をくれた手良っ子たち、あっぱれ!!

  • 「お箸の心…校長先生のお話」

    2024年10月9日

    友だちを思いやり、友だちに感謝の気持ちをもち、いつも笑顔でみなさんがかかわり合う、そんな手良小学校になってほしい…そんな願いでこんなお話をされました。

    「お 箸 の 心」

    今日は、「お箸の心」という話をします。

    昔、あるところに一人の男がいました。その男がお釈迦様に尋ねました。「お釈迦様、お釈迦様。地獄と極楽とはどんな所でしょうか」

    すると、お釈迦様は「それでは地獄に案内しましょう」と言いました。

    さて、地獄はお昼時でした。赤鬼や青鬼が忙しそうに、食事の準備をしていました。地獄では粗末な料理が出されているかと思っていたら、なんと豪華な料理がテーブルに並んでいました。まもなく、大きな赤鬼が入場の合図の鐘を鳴らしました。

    すると、地獄に堕ちた人々が集まってきました。どの人もガリガリにやせています。目はつり上がり、顔色は真っ青でした。たった一つの入口から急いで入ろうとしましたので、転んで泣いている人もいましたが、誰も助けようとはしませんでした。自分の好きな席に座るやいなや、自分勝手に食べ始めました。まもなく、あちこちでケンカが始まりました。

    「お前の箸がじゃまだ。どかせろ」

    「うるせー、お前の箸こそじゃまだ」……

    それもそのはずです。自分の腕よりも長い1メートルもある箸を使って食べていたのですから。20分ほどの食事はケンカの中で終わりました。机や床には、食べ残しのおかずが散らばっていました。

     

    次にお釈迦様は極楽に案内しました。食堂は地獄と同じ形をしていました。もちろん料理も同じです。入場の合図が鳴りました。すると、みんなにこにこしながら、並んで列を作って入ってきました。自分の席に座り「いただきます」の声で食事が始まりました。

    周りの人と楽しそうに話しながら、あの長ーい箸を使って食べていました。

    みなさん、極楽の人々は、地獄とは箸の使い方が違っていました。さて、どうやって食べていたのでしょうか?  それはこうです。

    長い箸を使ってごちそうをはさみ、「どうぞ」と言って、自分の座っている向かい側の人に食べさせていました。食べさせてもらった向かい側の人は、「ありがとう」とお礼を言うと、今度は「何がお好きですか」と尋ねて、こちら側の人にごちそうを食べさせていました。お互いに、相手の欲しい料理を箸でつまんであげていました。どの人も、にこにこ顔で、お腹いっぱいになって、楽しい食事が終わりました。食事のあとの机や床も、それはそれはきれいになっていました。

    地獄と極楽を見た男が言いました。

    「お釈迦様本当の幸せというものが分かりました。ありがとうございました」

    それを聞いたお釈迦様は、にっこり笑いながら、うなずかれたのでした。

    お話は終わりです。

     

    さて、みなさんは、誰もが、このお話のようなお箸(の心)を持っているのです。大事なのは、そのお箸(の心)をどのように使うかなのです。地獄のように使うか、極楽のように使うか。それはみなさんの心が決めるのです。

     

    友だちを思いやり、友だちに思いやられ、感謝し、感謝され、いつもにこにこ笑顔、今以上に皆さんのクラスが、そして手良小学校がそうなってくれたらうれしいです。みなさんは、具体的にどんなことを心がけて生活していきますか?考えてみてください。

    以上で終わります。

    ※ 全文は「メニュー・校長室」に掲載しました。

  • 体験してわかる「昔」と「今」の違い…5年脱穀

    2024年10月7日

    はざ掛けしたイネは好天に恵まれ、すっかり乾燥しました。5年の米づくり学習は「脱穀」にすすみます。

    手良郷土館には昔の脱穀に使った道具があり、まずはその古い道具で脱穀を体験しました。「こきばし」「千歯こき」「足踏み脱穀機」の3つです。

    郷土館を管理されている地元の方に来ていただき、使い方やコツなどを教わりました。実は3年生の時に麦の脱穀で足踏み脱穀機を使ったことがあったとか。その時のことを思い出し「足踏み脱穀機、なつかしい」と言って、早速始めましたが…。

    たくさんの束を高速でやろうとしたために絡まってしまいました。「一度にたくさんやると上手くできないから、少しずつやるといいよ。」とアドバイスをいただき、見本を見せてくれました。

    こきばしは、長い菜箸のようなものですが、力加減に戸惑ったようです。

    また、千歯こきは、思った以上に力が必要で、引っかかってなかなか取れません。何度もやり直し。古い道具の使い方は難しかったようです。

    翌日。

    地域の方から脱穀機を借りて脱穀。残りの稲を脱穀すると聞いて、「えーっ、また脱穀?」。苦労した昨日の記憶がよみがえり、悲鳴を上げる子もいました。

    しかし、この日は機械。どんどんと稲束を入れていき、きれいに脱穀されていきます。速いに加えて、ゴミがほとんどなく、みるみるうちにお米がたまっていきます。感動していました。

    全ての脱穀が終わりました。

    脱穀を終えた日の給食、ご飯が残っていると、「もったいない。あんなに苦労して脱穀したから、残さず食べないと。」と言って、おかわりしてくれた子もいたとか。

    お米作りの大変さ、お米が食べられることのありがたさを感じることができたようですね。

     

    2日間の体験をした子どもたちの感想です。

    ○ 昨日(昔の道具を使った日)の倍のスピードで進みました。入れると穂だけが速いスピードで落ちていて、気持ちよかったです。

    ○ 昨日は古い道具を使って、片付けも大変だったけど、今日は機械を使った脱穀をして、大変じゃなかったのがよかったです。

    ○ 今日は機械でやったから早く終わりました。昨日は手動でやったから10センチくらいまでしかたまらなかったけど、今日は2時間で5袋くらいまでたまってすごかったです。

    ○ 昨日、古い道具を使って頑張ったから、ちょっと感動しました。でも、機械を使ったからってそんなにすぐ終わんないと思っていたけど、2時間ぐらいで終わったので、機械のありがたさが伝わりました。

    ○ まず脱穀のやり方を教えてもらいました。そんなに難しそうでは無かったけど、脱穀機に手がはさまれないか緊張しました。だけど、ケガなくできたのでよかったです。脱穀、すごく楽しかったです。

    ○ 機械で脱穀をしました。手が巻きこまれないようにやることを教わりました。昨日の昔の道具でやったときよりも簡単にできました。お米を食べるのが楽しみです。

    ○はじめにお話を聞いて実際にやってみました。指などをケガしないように気をつけながらやりました。安全にできてよかったです。