学校生活ブログ

5月12日(火) 校長講話「ふるさと長谷」への思いと 食育・農業体験の大切さ

2015年5月15日

はじめに、昔の人は中央アルプスの残雪(雪形:種まきじいさん)を見て種まきの時期を決めていたことを紹介し、「寒暖の差がある信州の農業では時期を逃してはいけない」と話されました。次に、学校で種を蒔いたレタスの苗の写真を紹介し、『「野菜は足音で育つ」と言われるように、日々の努力を怠ってはいけない。これは、みなさんの毎日の生活にも言えることだと思います。』と言われました。

また、日本の食糧自給率39%、穀物だけなら29%という現状が、将来どのような心配があるかについても触れました。「データのある178ヶ国中、日本は125位で、先進国の中では最下位。日本の電化製品を爆買いしている中国の人々を例に、将来同じように食糧を買い占める中国やインドの人々が出てきた時に、日本はどうなるのか」という点から、自分の国で食糧を作ることの大切さを話されました。

昭和33年に美和ダムが建設される以前の写真を見ながら、農地がダムの底に沈んだ長谷の人々の思い、村に残り新たな農地を拓いた人々の努力に触れました。

最後に、農業体験を取り入れていくにあたり、『長谷中の生徒には汗を流し、先人の苦労を味わい、収穫した農作物のおいしさを味わってほしい。先祖が守ってきた土地の大切さを知って欲しい。そのことで、「ふるさと長谷」への思いが強くなると思います。』と語りかけられました。