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蕗文庫の本が寄贈されて、本が増えて喜んだ子どもたちでしたが、続いてうれしいことがありました。
岡谷市在住の仲田さんという方から伊那市内の小中学校全校に折り紙関係の書籍と折り紙が寄贈されることになり、9日の午後新山小にも代理の方が本と折り紙を届けて下さいました。
日本の伝統文化である「折り紙」は、最近その技術が世界的に注目され、あらゆる分野で有用性が認められるようになってきています。
新山小学校にも折り紙が好きな子が何人もいます。本を少し開いてみると、今まで知らなかったような折り紙の折り方がたくさん掲載されていて、少し読んだだけで自分の世界が大きく広がった気がしました。冬の長い新山では思うように外で遊べない日も多いです。そういう時には教室の中で本を見ながら折り紙に取り組むのも良いことです。寄贈していただいた仲田さんのお気持ちに応えられるように取り組めればと思います。 -
今年度積極的にICT交流を続けてきている5年生が新たな試みに挑戦しました。上伊那のICTアドバイザーをしていただいている方の知り合いがカンボジアで日本語学校長をされている縁で、6時間目にカンボジアとのICT交流を行いました。
外国ですのでいつも手良小学校と行っているICT交流とは違い、言葉の壁があります。ですが5年生では昨年度からの担任が英語が堪能なので、英語学習にも力を入れてきています。教室の掲示を英語で書いたり、昨年度の長野社会見学では外国人と会話したりしました。
今回の交流ははじめてと言うことで学校紹介を中心に行いました。まずは覚え立てのカンボジア語でこんにちはを意味する「チョムリアップ・スオ」と語りかけると、すごい歓声が上がりました。やはり相手の国の言葉を一言でも言うことが大切であると実感しました。その後前半は英語で、後半は日本語を担任が通訳して話しました。効果があったのは写真でやはり映像の威力を実感しました。
後半はカンボジアの学生が勉強中の日本語でカンボジアの様子についてやはり映像を交えて説明してくれました。時々聞きづらい場面もありましたが、こうして海外と生で交流できたのは得がたい経験になりました。今後も続けられたらと思います。 -
新山小学校は30名の児童そして職員の他に大切な仲間がいます。もう18年程学校で飼われているねこがいるのです。名前は「たま」、職員室や校長室、たまホームなど居場所は気ままですが、時々児童の前にも姿を現していました。「たま、たま」と声をかけられて、なでてもらったりしていました。
そのたまが老衰のために6日の13:50に天国に旅立ちました。その日は朝から起き上がることができなくなって、校長室のストーブの前で横になっていました。異変に気がついた子どもたちが代わる代わる入ってきてたまをさすったり、声をかけたりしてくれました。そんなお別れをした後、最期は眠るように息を引き取りました。
大切な仲間ですので、遺体は火葬してもらい、8日の午後に全校でお別れの式を行いました。校長先生と児童会長がお別れの言葉を述べた後、児童・職員一人ひとりが献花してたまとの別れを惜しみました。そして最後に校歌を天国のたまに届けました。何年も前の職員の方が火葬に駆けつけてくれたり、お別れの会に参加してくれたりしました。たまの存在が新山小学校の児童・職員にとってどんなに大きなものだったか・・・。いなくなってしまった今よく分かります。命の重さを知る大切な機会にもなりました。 -
読書週間に続いて充実読書の週間も7日で終わりました。この2週間いつもよりもたくさんの子どもたちが図書館を利用していました。中でも子どもたちに人気があったのが蕗文庫のお金で購入できた本の数々です。
新山小では6月のPTA作業の際に、PTA会員である地域の方が蕗を取って持ってきてくれます。今年度も全体で200kg以上が集まりました。それを業者さんに買い取ってもらうと88000円というお金になりました。
そのお金でどんな本を購入するかと言うことについては、参観日の時に来校した保護者や地域の方に推薦してもらったり、子どもたちが手にとって選んだりして決めてきました。
そうした経過で先日購入した計69冊もの本が借りられるようになったというわけです。ピカピカの本はそれだけでも読みたくなりますが、子どもたち自身が選んだ本がたくさんあるのでますます手が伸びることになります。冬の夜長を利用してこれからもどんどん本を読んでほしいです。 -
6日の午後の新山小学校は児童数が倍近くになりました。いつもはお邪魔している手良小学校の5年生の皆さんが来校してくれたのです(1名欠で27名)。本校児童は全校で30名なので、体の大きな5年生がそれだけ校舎に入ってくると存在感がありました。
給食では新山ならではの食材を使ったメニューでおもてなしをしました。メインは松茸が入った焼き魚です。またサラダや味噌汁の野菜も全て新山産にこだわりました。そして以前のICT交流で紹介した白毛もち米で作ったお餅も食べてもらいました。きっと喜んでもらえたと思います。
清掃ではいつもは少人数で手が足りないところが出てしまいます。この日は強力な助っ人が各分担に入ってくれたので、学校中がとてもきれいになりました。
新山小の時間割にあるドリルも体験してもらいました。4年生の漢字の復習に挑戦していました。
5時間目は体育館でバスケットボールに取り組みました。いつもは4.5.6年生で2チームという感じですが、この日は5年生だけで4チーム。思う存分楽しむことができました。こうして両校が行き来することでさらに交流が深まった実感がありました。 -
新山小学校では読書週間に続いて「充実読書の週間」を行っています。
2日にはいつも来て下さるボランティアの方による読み聞かせがありました。今回は少し趣向を変えてパネルシアターによる昔話の読み聞かせをしてくれました。
子どもたちの前に白いボードが置かれると、もうお話の世界に引き込まれていきます。
内容は子どもたちもよく知っている「かさじぞう」です。知っているお話ではありますが、やはり動きがあるパネルシアターで演じてもらうと臨場感があり、2倍も3倍も面白く感じました。
子どもたちの感想でも「かさじぞうは知っているお話だったが、今回パネルシアターでやってもらって楽しかった」「おじいさんの気持ちがよく伝わってきた」などと言っていました。
最後には少し早いクリスマスプレゼントとして、折り紙で作った手作りのこまを一人ずつにいただきました。昔話と共に昔のよき遊びも教えてもらい、子どもたちもとても喜んでいました。 -
2日のお昼は学校中に食欲をそそるにおいが立ちこめました。今年度白毛もち米作りに取り組んだ5年生が手伝ってくれた地域の方や先生方、他学年の子どもたちを招待して収穫祭を行いました。
本校の5年生は在籍1名ですので担任と合わせても2名しかいません。2人では大人数を接待するような準備は難しいので、5年生児童のご両親とおばあちゃんも朝から学校に駆けつけて、お手伝いをしてくれました。作ったのは3種類のもち、お赤飯、そして豚汁です。約30人分なので、もちの準備も大変ですが、せっかくなので杵と臼を使っての餅つきも体験してみました。
3時間程で準備が完了して、お客様も来校していよいよ収穫祭のスタートです。5年生児童と保護者の方のあいさつの後、会食になりました。さすがに白毛もち米で作ったお餅はひと味違いますが、その中でも杵と臼でついた餅は歯ごたえがあって一段と美味しかったです。お腹も心も満腹になった心のこもった収穫祭になりました。 -
卒業を控える6年生にとっては、そろそろ中学校のことが気になる頃になります。昨日は同じ東部中学校に進学する手良小学校の6年生と合同授業をさせてもらいました。7月の全校交流会で顔を合わせたり、東部中のすず竹祭でいっしょに行動したりして、知り合いも増えてきているので、中1ギャップ解消のためにも、人間関係を深めておきたいというのが1番の目的です。
まず給食、清掃をいっしょに行うことからスタートです。5時間目はお互いのことをもっとよく知るために交流会を行いました。自己紹介の後、アイスブレーキングとして新山小の地域公開参観日で行った「らかんさんがそろたら」という物まねゲームや6年生らしく「歴史ビンゴクイズ」で楽しみました。最初は緊張気味だった表情もだんだん緩んでくるのがわかりました。
6時間目はALTの先生による英語の授業です。いつもと勝手の違う大人数の授業でしたが、少しなれてくると新山小児童も積極的に挙手して発言していました。中学校進学に向けて貴重な経験ができた1日になりました。 -
今月から来月にかけて手良小学校との交流が何回か計画されています。29日の第3校時には5年生がICT交流で理科の授業を行いました。学習場面は「電流のはたらき」の単元の、「電磁石に極はあるのだろうか」です。子どもたちが永久磁石と同じように極があると予想しました。
そしてそれを確かめるための実験方法として、「電磁石の端に永久磁石をつけてみる」「電磁石の端にコンパスを近づけて針が動くようを見る」「電磁石を2つ用意して、2つをつけてみる」という方法を考えました。新山小児童も最初の2つの方法を考えて実験していました。
班ごとに実験結果を確かめる場面では、永久磁石とコンパスを使った実験についての発表があり、新山小児童も自分の実験結果に確信が持てたようでした。課題に感じたのは、iPad1台だけの通信では、映す角度や音声を拾うことに限界があることを感じました。教科学習の授業は発表型の授業よりも動きが多いので、そのことを強く感じます。また授業場面も磁石がついているかどうかは見た目ではなかなか判断しづらいので、見た目で結果がはっきり分かる場面の方が授業として効果的だと感じました。今後も交流が続くので今回の課題を検討して生かしていきたいと思います。 -
29日の第2校時には市役所税務課の方と伊那法人会の方が来校されて、6年生を対象に租税教室が行われました。まだ社会科では未履修なので子どもたちにとっては、税金の入門授業になります。
最初に知っている税はありますか?と聞かれましたが、答えられたのは「消費税」のみでした。税務課の方から「所得税」「法人税」「ガソリン税」「市民税」「固定資産税」「自動車税」など主な税や国税、地方税の違いについて説明していただきました。
その後「マリンとヤマト」という税の大切さが分かるDVDを見て勉強しました。税金がなくなると消防が有料になったり、道路を通るのにも通行料が必要になったりとずいぶん不便になることで、逆に税の大切さを学びました。
最後に伊那市の税金について学習しました。もし税金がなかったら新山小学校に1ヶ月通うのに70000円かかると言われたのには驚いた様子でした。感想発表では「DVDを見ることで、橋が壊れても修理できなかったり、公園がなくなったりしてしまうのを見て、税金の大切さが分かりました」という意見がありました。