【学校教育目標】
『 心豊かに、たくましく、創造力溢れる生徒

【令和6年度の重点】
(1)地域に根ざした学習を通して、「ふるさと長谷」に誇りと愛着を持つ生徒の育成
(2)人とのつながりを大切にし、「思いやりの心」を育む生徒の育成
(3)小規模校のよさを生かした学習を通して、「確かな学力」を身につける生徒の育成

 

学校目標の決め出し
学校に寄せられた保護者アンケートから、「保護者が願う生徒(人物像)」は主に次の4点に絞られる。

  •  思いやりの心があり、心が優しい人
  •  友達と仲良くでき、社会性のある人
  • 健康でたくましい人
  • 困難を乗り切る生活力のある人

 

中でも、多いのが「思いやりの心」である。「サンハート美和」のふれあい訪問や伊那養護学校との交流などの体験的な福祉活動は、「思いやりの心」の育ちを願って長年 続 けている活動である。これらの活動を含め、諸々の活動を通して生徒の中に、「思いやり の心」は少しずつ育まれてきている。
長谷の地は自然に恵まれ、心温まる歴史物語が語り継がれる人情味豊かな所である。地域の方々の願いも「自然を愛し、人を愛し、地域を愛する心豊かな生徒」が育つことを願っている。また、それは学習指導要領が目指している「生きる力」と重なる姿でもある。
以上、生徒の姿、保護者や地域の願い等をふまえて、本校の目指す方向を冒頭の学 校目標として据える。

(2)学校目標「心豊かに、たくましく、創造力溢れる生徒」への思い。

上記の学校目標を掲げ て教育活動を営んでいく。3つの言葉には以下のような思いを込めている。

① 心豊かに (校歌の『清純の 心をみがき』)
相手の身になって考え・行動する深い思いやりの心
出会いの場に、気持ちが通い合う明るいあいさつ・会釈
美しいものや自然に感動する心
お互いに認め、支え、協力し合い、時には厳しく批正し合える人間関係

「子貢問白、有一言而可以終身行之者乎、子曰、其恕乎、己所不欲、勿施於人」  【論語】
一言で生涯を通じ行うべきものと言ったら何でありましょう。それは恕であろうか。
自分自身がしてほしくないと思うことは他人に対しなすべきではない。

本校生徒については、これまで、来校者から異口同音に「長谷中の生徒はよくあいさつができますね」と、お褒めの言葉をいただくことが多かった。さらに、「声を出すだけでなく、心 を込めたい」と願う生徒のために、職員が率先して実践し生徒に範を示したい。挨拶・応答(「こんにちは」「失礼します」「何ですか」「ありがとう」「すみません」等)は心の育ちが見えるバロメーターである。お客さんに対してだけでなく、日々の教師と生徒間の「たっ た一言」を大事にし、互いの心が通い合う長谷中学校をつくりたい。

② たくましく  (校歌の『すこやかに』)
人生80年を生き抜くには、健全な心身が不可欠である。困苦を乗り越えるたくましい心 を持ち、その心を宿す体が健康であればそれに優るものはない。中学生時代は、心と体を鍛える好機である。

  • ア  健康な体

健康作りには、適度な運動・栄養・休養が不可欠である。保健体育の授業や部活動で体を動かすことはもちろん、畑活動や地域の生産者さんとの交流を含めた食育を重視しながら、給食を足がかりとした生徒・保護者への啓蒙を大切にしている。更に生活リズムを整えることで睡眠時間の確保につなげられるよう意識を高めていく。家庭との連携も「健康管理の問題」にとって大変重要である。家庭との連携を密にし、どの生徒も、生き生きと学校生活を送るような状況をつくり出す必要がある。

  • イ  たくましい心

子どもたちのこれから先を考えたとき、長谷の中だけで生きていくことはまず考えられない。親元を離れて新しい環境の中で生活するとき「他者との関係をつくる力=社会性」が育っているかどうかが問われる。はじめての環境の中でも、他者と良好な関係を築き、自分を見失わず、自分らしさを発揮して生きていく「たくましい心(柔
軟性や適応力)」を育てる必要がある。

③ 創造力溢れる  (校歌の『新しき文化を育て』)
変化の激しい、先行き不透明な時代を今後生きていかなければならない。初めて遭 遇するような場面でも、自分で課題を見つけ、自ら考え、自ら問題を解決していく資質や能力が不可欠である。「自ら学び、自ら考える力」を育み、創造性を積極的に伸ばすことが強く求められる。
生徒に「自ら学び、自ら考える力」をつけようとするとき、指導する教師自身に「自ら課題を見つけ、自ら考え、自ら問題を解決していく力」が求められる。教師・大人も
常に学び続ける存在でありたい。“生涯、勉強”である。
友と一緒に生活することや学ぶことが「楽しい」と感じられる学校生活を創りたい。
『清純の 心をみがき』『すこやかに』『新しき文化を育て』は、校歌の歌詞中にある
言葉である。校歌を歌うたびに学校目標を意識し、今の自分を見つめ、自分を磨き、伸ばしていってほしい。