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手良保育園・小学校それぞれの給食調理室の老朽化に伴い、新たに保育園・小学校共同の「調理場」が建設される運びとなっております。
【緑枠が新調理場予定地、ピンク線は校舎と結ぶ渡り廊下の位置】このように、新たに建てられる建物の位置が決まり、施設の設備について検討が進められています。現在も、調理員の先生方、また食材を届けてくださる地元の農家や企業の皆様の支援のもと、美味しい給食をいただいているのですが、新たな施設で作られる給食にも期待が高まります。
その一方で、伐採や撤去が検討されるものもあります。現在の校庭西側、桜並木から西寄りの土地に建てられるわけですが、その6本の桜は伐採されてしまいます。この春の桜の風景が見納めとなります。学校でも、その満開の桜の木のもとで何か出来たらいいね、と話題になっています。ご家庭・地域の皆様に休日などに学校にお越しいただき、地域の皆様も今年の桜をご覧になっていただきたいです。
【満開の桜(令和4年)】
建築物・卒業記念のモニュメントなどについて
建設に伴い、該当の敷地内にある記念碑などが移設・撤去が与儀なくされています。
この岩石園は、新校舎竣工の翌年(昭和54年)に整備されたものです。美篶の岩石鑑定員宮下さんの請負、酒井科学(現伊那科学)の制作によるものです。市役所生涯学習課の職員の鑑定により、貴重なもののみ残し、多くの岩石は撤去します。
この昭和41年度(希望明るく・心けだかく・瞳明るく)、42年度(方位図)の卒業記念寄贈品はバックネット裏に移設します。
一方で昭和36・48年度卒業記念制作品が乗っていたと思われるコンクリートの台座は撤去の方向で進めています。子どもたちの安全を考え、数年前に作品のみ撤去したそうです。なお、そのうち昭和36年の制作物は、八ツ手の竹内春利さん宅に現存されていることが、このほど分かりました。
竹内さんによると、老朽化が激しかったため、空洞部にコンクリートを流し込み、固めて丈夫にして、同級生と相談した結果、ご自身の庭に置くことになったそうです。たいへんありがたいことです。二つの学年分の記念碑で、その児童が丑年生まれと午年生まれだったことから牛と馬の像を制作されたそうですが、そのうちの丑はこうしていつまでも手良の子どもたちを見守ってくれています。
児童や地域の皆様の「憩いの場」となっていた「てらっこハウス」は移転先が決まらず、解体することとなりました。ぜひ学校に手良のみんなが集まって、ゆったりと過ごせる場を、という願いをこめてつくられたことが分かりました。本当にありがたいことです。
【ご存じの方いらっしゃいましたらお知らせください】
長らく児童玄関に置かれている大人三人が抱えるほどの大きさ。「サンゴの化石」でしょうか。どのような経緯でご寄贈いただいたか、ご存じの方いらっしゃいましたら、手良小学校までお知らせください。
1月15日からボーリングによる地質調査が始まりました。
この移転工事をきっかけに、改めて手良小の伝統の重みと、地域のみなさん、卒業生のみなさんの学校への想いを感じることができました。さみしさ半分、期待半分といったところですが、変わりゆく手良小の風景を、この1年間、子どもたちとともに、しっかり見守っていきたいと思います。
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令和6年度児童会役員選挙がはじまり、5年生の候補者の皆さんは、推薦責任者とともに教室訪問で、こんな学校にしたい、と各教室へ訪問し演説をしています。
3年生の教室では、4月から児童会の委員として頑張る3年生が候補者などの皆さんの演説を、少々緊張した面持ちで聞きました。そんな3年生の皆さんも、「児童会デビュー」を心待ちにしているようです。
一方、候補者の皆さんも初めてのことですから、とても緊張しています。予め考えておいたiPadの文章に目を落としながら、それでも時々堂々と前を向いて演説ができました。
会長候補の皆さんからは、「挨拶を元気よくする学校」「階段飛ばしや廊下を走ることを減らす学校」にしたい、さらには「楽しい、行きたい」と思えるような学校にしたい、といった願いやそのための取り組みについて発表がありました。
また、推薦責任者の皆さんは、「やさしくて正義感が強い」「人に優しく、いつも笑顔でクラスを明るくしてくれる存在です」「考え方がとてもポジティブです」「負けず嫌いで、テストの点に納得がいかないと次のテストに向けて頑張る」と、候補者の人柄のよさをPRしていました。緊張の中、「お腹がすくと機嫌が悪くなるので、気を付けましょう」と冗談も交えるなど、工夫した演説ができました。
投票は1月24日に行われます。
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感染対策や寒さ対策により、ここ数年は各教室でオンラインによる始業式が行われていましたが、久しぶりに体育館で行うことができました。
今年の決意を発表してくれたのは2年、5年の代表の皆さん。
「みんなが読みやすい漢字を書きたい」「みんなが楽しくなる児童会にしていきたい」とそれぞれ、相手への意識をもった今年の目標を発表しました。
校長先生からは、この度の1月1日の震災について、もし伊那谷で起こったらどうしたらいいか、改めて考えてみることの大切さについてお話がありました。
また、今年の干支は「辰」。正確には「甲辰(きのえたつ)」と言い、「甲(きのえ)」とは物事の始まりととらえることができ、「辰」は発芽した植物がしっかりとした形(つまり成功すること)になる。この二つが合わさる「甲辰」は新しいことを始めて成功する、今まで準備してきたことが形になるといった、縁起のよい年になるとお話がありました。
詳しくはメニュー(校長室)をご覧ください。
最後には「運試し、じゃんけん大会」じゃんけん勝者上位3名の児童の皆さんに、校長先生手作りの竜の切り絵が贈られました。
手良っ子たち一人ひとりが、これまでの頑張りを積み重ねて、たくさんの実をつける! そんな2024年の始まりです。
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12月26日で85日の手良小学校2学期が終了しました。
終業式では5,6年生が、それぞれ2学期までの振り返り、学習の成果などを発表しました。
5年生は、お米作りの学習を振り返りました。田植えから始まる一つ一つの作業の意味、作業するうえでのポイント、さらには体験した感想を発表しました。学習や地域・保護者の方の助言を通して、作業のコツをつかめたこと、順調に進んで楽しかったこと、そして何より、皆で協力してできたことのよさをスライドの画像とともに発表してくれました。
6年生はトランペット鼓隊の取り組みに加えて、その歴史まで調べて発表しました。かつて手良出身で地元企業「信英通信工業(現ルビコン)」の創始者、登内英夫さんが寄贈してくださったことが分かり、なぜ寄贈してくださったのか、これから調べてみたい、とまだまだ学習の過程であるようです。修学旅行のディズニーランドでは、BGMの効果、工夫について発表があり、人々を楽しませるような演奏をしたい、という願いを発表しました。
校長先生からは、始業式でお話された「『みんな好き』に向かってがんばってほしい」について、これまでの子どもたちの頑張りをスライドで振り返りながら、2学期のまとめの話がありました。
仙丈班で協力して取り組んだ「手良の自然に親しむ日」、各学年で取り組んだ生活・総合的な学習の時間での取り組み、また地域のみなさんとの触れ合いの機会となった「読み聞かせの会」「トンカチ教室」さらには地域行事の「手良の秋まつり」「百人一首大会」など、人とのかかわりあいを通して、充実感や達成感を味わうことができました、とまとめられていました。(詳しくはホームページメニュー「校長室」をごらんください。)
お互いの頑張りを認め合った2学期まとめの日となりました。来る2024年も、地域の皆様とともに素晴らしい1年になることを願っています。
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手良地区建設労働組合、手良活性化促進会議、手良公民館、手良地区子ども会育成会の各団体よりご支援をいただき、12月9日(土)に「PTA親子ふれあいトンカチ教室」が行われました。
親子で力を合わせて一つのものを作り上げていく貴重な体験の場でもあり、また子どもたちにとって地区の方々とふれあう場としてたいへん貴重な機会となっています。
今年度制作したものは「小物置き」。今までにないコンパクトなサイズで、食卓の上に置いて調味料入れ、各種リモコン入れに使うなど、いろいろな場所で活躍しそうです。
おうちの方がしっかりと板を支え、切りで開けられた穴を手掛かりに慎重に釘を打つ子どもたち。仕上げは校長先生に「手良小学校」の焼き印を希望するところに押してもらって完成。素敵な作品ができました。
今年はインフルエンザの感染予防のために、恒例の完成集合写真は撮りませんでしたが、一人ひとりできた作品を抱えて記念撮影をしました。
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手良地区の各団体の代表の皆さんが一堂に会して今年度2度目の「手良の子どもを守り育てる会」が開催されました。
はじめのごあいさつでは会長である公民館長さんから、これから目指したいコミュニティ・スクールについての提言がありました。日本の学校は、子どもの安心・安全を守りつつ、全ての子どもが均等に教育を受けられるよさがあります。その一方でドイツ、フランス、フィンランドのように、多様な大人のいるコミュニティの中で、自ら活動を選び主体的に取り組むという点ではまだまだ、というお話でした。
また、地域と学校の関係は「支援」「お手伝い」というイメージがありますが、これからは「協働」「当事者」という関係を大切にしたい、そのために大人の意識改革が必要、というお話でした。
また、校長からは今後の「協働的な活動」として、これまでの活動や今後の活動等の説明、依頼などの話がありました。子どもたちが地域の方から学ぶことの価値はもちろん、参加する地域の方も「活動の楽しさを味わう」「自己実現できる場」「生きがいを感じる」そんな場になってほしいという話がありました。
後半は3~4人グループで、これからの手良小・手良地区のつながりや関わりについて討議がなされ、最後に出された意見を全体で共有しました。
「地域と学校それぞれでやっている取り組みを一緒にできないか?」
「喜びそうだからと、子どものために大人が企画するのではなく、子どもが参画する場を設けて、子どもたち主体の活動にして、子どもが活躍し大人が支える活動にしたい」
「手良の秋まつりで活躍した中学生のボランティア、それぞれの地区でも活躍できそう」
「共に盛り上がるニュースポーツの場を大切にしたい」
「手良に住んでいる子が将来離れてしまう。手良の魅力を知らぬままに大人になってほしくない」
「地域の歴史、地域の企業などを生かし、『職業体験』的な活動があってもいい」など
たくさんの意見が出されました。
会長さんのおまとめの言葉のなかに「手良の大人の生きざまにふれ、地域のよさを感じられるようにしたい」とありました。
アフターコロナのこれからの取り組み。新たな一歩のきっかけとなる会となりました。
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夜の時間が長く、家にこもることが多くなるこの時期に、本に親しみ、豊かな心を育もうと読書旬間を実施しています。
読書旬間2日目。朝は図書委員会による図書集会が行われました。
集会では、「『どろぼう学校』の子ども」に扮した図書委員の皆さんによる寸劇。読書旬間中のイベント(読み聞かせボランティアの皆さんによる「読み聞かせの会」・先生方による『お話の部屋』・物語に関係するメニューが提供されるコラボ給食・図書館来館イベント等々)とおすすめ本をお話と映像を使って面白おかしく紹介しました。この機会に、たくさん図書館に通って、1冊の本との出会いを楽しめるといいですね。
その図書集会と同じ日に、読み聞かせボランティアのみなさんによる「読み聞かせの会」が低学年、高学年別に行われました。
低学年の部では、はじめに子どもが両腕を広げたぐらいの幅広い大きな絵本の読み聞かせがありました。「きょうりゅうのおおきさ」という絵本でした。人類誕生前の恐竜の世界についてその大きさを実感し、時には歓声を上げながら楽しく聞かせていただくことができました。
その他にも紙芝居や、食べ物の2つの違いを発見するクイズ形式の絵本で楽しむなど、ボランティアのみなさんとの楽しい時間があっという間に過ぎていきました。
各学年では、その感動を忘れないうちにお礼の手紙を書きました。紹介します。
2年生のお手紙から…
・読み聞かせをしてくれてありがとうございます。『あひるの王さま』が楽しかったです。また読んでください!
・いろいろな本やかみしばいを読んでくださり、ありがとうございます。ぼくが一番おもしろかったのは『あひるの王様』です。あひるがきつね、はち、川をのみこんで、やくだって、さいごは王さまがかんむりをおとしてそれをひろって「あひるの王さま」と言っているのがおもしろかったです。『大きなきょうりゅう』もどんどん大きくなっているところがすてきでした。すてきなこえでありがとうございました。
6年生のお手紙から…
・私が一番心に残った本は、『ぽかぽかスープ』です。理由は、一文一文言うときに、表情などを変えて呼んでいて、一生懸命読んでいるんだなぁ、と思ったからです。どの本もとてもおもしろかったし、新しい本に出会えてうれしかったです。来てくれてありがとうございます。
・すてきな読み聞かせ、ありがとうございます。私は『ついてくる』が心に残りました。最初に「あなたはこんな体験したことがありますか?」と聞いているのに、最後はゆうれいの子どもの話だったのが、とてもおもしろかったです。久しぶりに絵本を見ましたが、とてもおもしろかったです。
・今年も読み聞かせ、ありがとうございました。これで「お話の部屋」で読み聞かせを聞くのも最後だと思うと、少しさびしくなってしまいました。個人的に一番心に残ったお話は『あひるの王さま』です。最初は王様の金のむだづかいがひどいことから始まり、最後さるかに合戦のようになり、まさかのあひるが王さまになるという意外な終わりかたで、びっくりしました。読み方もいろいろ工夫がされていて、とてもいんしょう的でした。
いろんな本に出会う2週間になりそうです。
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令和元年以来、4年ぶりに、手良地区の地域の皆さんもお迎えして手良地区講演会を行いました。
今年度の講師は5年ぶりとなる、伊那市西春近㈱まつり工房代表・北原永(ひさし)さんのお話と、5人組太鼓ユニット「大太坊」の皆様による太鼓演奏でした。
演目のうちの一つ「屋台囃子」は日本三大曳山祭の一つ「秩父夜祭り」に登場する重さ20tの山車が坂を駆け上がっていく勇壮な様子を表現するもので、叩く姿勢・バチさばきは圧巻でした。
先生によると「和太鼓」の魅力は「力いっぱい叩けること」。世界のほとんどの太鼓は力を入れすぎると、やぶけます。丈夫な牛の皮を張った太鼓は力いっぱい打てるよ、その音は5キロメートル先まで届くんだよ、そして日本の祭りでは「みんな祭りだよ!」「みんなで山車を引け!」と人々に呼びかける役目も果たしていることなど、和太鼓のすごさ、魅力についてたくさん紹介していただきました。
また、その太鼓の響きは「耳」からだけでなく、体で聴けるということを、実際に耳をしっかりふさいで試してみました。子どもたちからも「お腹に響いている!」などの声があがりました。
ご来校いただいた保護者の皆様、地域の皆様ありがとうございました。
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手良の史跡見学に加えて、自分たちで計画・実行することを大切にした遠足が行われました。お弁当を持って出かける予定でしたが一日延びてしまい、半日コースとなりましたが、予定のコースを元気よく歩き通すことができました。
帰りの会。3年生からは「神様のことをいっぱい知ることができてよかった」。2年生からは「たいへんだったけど頑張って歩けてうれしかった」とふり返りの言葉がありました。
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前日の5年体育に続いて、6年国語の研究授業が行われました。
友だちと対話をして、自分の考えをまとめる学習をしてきた子どもたち。言葉のやり取りを通して、学習のテーマである「これだけはなくしたい」と思うものについて自分の考えを広げたり深めたり、まとめたりすることができることをめあてに行われた授業でした。
「これだけはなくしたい」…「戦争」を取り上げた子が数人いましたが、4人は友だちの話を聞いて「病気」や「事件」に変えました。
その変えた理由は、感染症やがんによって刻々と人の命を奪っていく病気の怖さに気づいたり、肉親を病気で亡くした自らの経験をもとに、改めて病気がなくなってほしい思いを新たにしたりと、友だちの考えをきっかけに考えの幅を広げる子どもたちの姿が見られました。
多様な考えに触れ、自らの考えを見返したり考えを広めることは、どの教科でも求められる大切な学びの姿です。
上伊那各校から参観された先生方は、こうやって友だちと学び合える6年生の姿にたいへん感心されていました。