今から9年前の東日本大震災の後に次のような広告がテレビに流れました。これは、詩人である宮澤章二さんの詩です。宮澤さんの詩は、次のように書かれていました。
あなたの「こころ」はどんな形ですか? と、ひとに聞かれても答えようがない。
自分にも他人にも「こころ」は見えないけれど、 ほんとうに見えないのであろうか。
確かに「こころ」はだれにも見えない。 けれど、「こころづかい」は見えるのだ。
それは人に対する積極的な行為だから。 同じように胸の中の「思い」は見えない。
けれど「思いやり」はだれにでも見える。 それも人に対する積極的な行為なのだから。
あたたかい心があたたかい行為となり やさしい思いがやさしい行為になるとき。
「心」も「思い」も初めて美しく生きる。 それは人が人として生きることだ。
みなさんの心の中には温かで純粋な思いやりの心がありますが、それはいつも見えている心ではありません。しかし、たった一言の言葉がけで心づかいが見えることがあります。言葉をかけることが苦手な人は、微笑みかけるだけで思いやりは伝わります。そっと手を貸す、黙ってそばにいてあげる・・・・・小さな行為ですが、あたたかな心づかいが伝わる姿です。
「こころ」は見えないけれど、「心づかい」は見える。「思い」は見えないけれど、「思いやり」は見える。
短い言葉ですが、手良小学校の校訓の「思いやり」を忘れずに行動することができたならば、みなさんの周りにいる人たちは誰もが温かい気持ちになれると思います。そして、また一つ、自分の好きなところを見つけることができるでしょう。
11日の校長講話で教えていただいたお話一部です。これからも校訓でもある「思いやり」を大切に生活していきます。
“なかよしの木”の取り組みから
それぞれの学級で、自分の良さや友だちの良さ・頑張ったこと・努力したこと・できるようになったこと等をなかよしの木の花にして貼っています。それぞれの学級でたくさんの花が咲いています。とてもカラフルな木になりました。これからも自分の良さ、友達の良さをたくさん見つけていきましょう。