手良っ子たちの学校生活

手良共同調理場の建設が始まりました

2024年1月18日

手良保育園・小学校それぞれの給食調理室の老朽化に伴い、新たに保育園・小学校共同の「調理場」が建設される運びとなっております。


【緑枠が新調理場予定地、ピンク線は校舎と結ぶ渡り廊下の位置】このように、新たに建てられる建物の位置が決まり、施設の設備について検討が進められています。

現在も、調理員の先生方、また食材を届けてくださる地元の農家や企業の皆様の支援のもと、美味しい給食をいただいているのですが、新たな施設で作られる給食にも期待が高まります。
その一方で、伐採や撤去が検討されるものもあります。現在の校庭西側、桜並木から西寄りの土地に建てられるわけですが、その6本の桜は伐採されてしまいます。

この春の桜の風景が見納めとなります。学校でも、その満開の桜の木のもとで何か出来たらいいね、と話題になっています。ご家庭・地域の皆様に休日などに学校にお越しいただき、地域の皆様も今年の桜をご覧になっていただきたいです。

【満開の桜(令和4年)】

建築物・卒業記念のモニュメントなどについて

建設に伴い、該当の敷地内にある記念碑などが移設・撤去が与儀なくされています。

この岩石園は、新校舎竣工の翌年(昭和54年)に整備されたものです。美篶の岩石鑑定員宮下さんの請負、酒井科学(現伊那科学)の制作によるものです。市役所生涯学習課の職員の鑑定により、貴重なもののみ残し、多くの岩石は撤去します。

この昭和41年度(希望明るく・心けだかく・瞳明るく)、42年度(方位図)の卒業記念寄贈品はバックネット裏に移設します。

一方で昭和36・48年度卒業記念制作品が乗っていたと思われるコンクリートの台座は撤去の方向で進めています。子どもたちの安全を考え、数年前に作品のみ撤去したそうです。なお、そのうち昭和36年の制作物は、八ツ手の竹内春利さん宅に現存されていることが、このほど分かりました。

竹内さんによると、老朽化が激しかったため、空洞部にコンクリートを流し込み、固めて丈夫にして、同級生と相談した結果、ご自身の庭に置くことになったそうです。たいへんありがたいことです。二つの学年分の記念碑で、その児童が丑年生まれと午年生まれだったことから牛と馬の像を制作されたそうですが、そのうちの丑はこうしていつまでも手良の子どもたちを見守ってくれています。

児童や地域の皆様の「憩いの場」となっていた「てらっこハウス」は移転先が決まらず、解体することとなりました。ぜひ学校に手良のみんなが集まって、ゆったりと過ごせる場を、という願いをこめてつくられたことが分かりました。本当にありがたいことです。

【ご存じの方いらっしゃいましたらお知らせください】

長らく児童玄関に置かれている大人三人が抱えるほどの大きさ。「サンゴの化石」でしょうか。どのような経緯でご寄贈いただいたか、ご存じの方いらっしゃいましたら、手良小学校までお知らせください。

1月15日からボーリングによる地質調査が始まりました。

この移転工事をきっかけに、改めて手良小の伝統の重みと、地域のみなさん、卒業生のみなさんの学校への想いを感じることができました。さみしさ半分、期待半分といったところですが、変わりゆく手良小の風景を、この1年間、子どもたちとともに、しっかり見守っていきたいと思います。