4年生は、角度の学習をしました。昨年「直角」「90度」を学習し、今年度は「角度」についてさらに深めようと、森へ出かけてみました。ペアで1台のiPadを持って写真を撮ったり、そこに書き込みをしたりして、「角度とは、交わる2本の直線の間の大きさである」ことを確認しました。
4年生は、再び、角度探しに森へ出かけます。始めは1度~90度までの鋭角が挙がっていましたが、教室で大きな角度を学んだり、自分たちで撮りためた写真をもう一度振り返ってみたりしたあと、森に出ると、90度~360度の角度のものが見つかり、一気に林間にある木や枝や水車などが作り出している角度のいろいろが目に飛び込んでくるようになりました。
今回の学習を通して、森は、「概念を知り、その概念を体験に結び付けてくれる学びの場」であると感じました。
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6年生は、「対称な図形」の線対称の学習をしました。まずは、春真っ盛りの林間で、種類の違う葉っぱを探しました。まだ柔らかい木の芽や草の芽は、つやつやと美しく、子どもたちは手触りも楽しみながら葉っぱを見つけていきました。最高記録はなんと41種類!「こんなに種類があるんだな!」とみんなで驚きました。
見つけた葉っぱを教室に持ち帰り、お気に入りの葉っぱを見せあいました。「なぜきれいだと思ったのか?」について話し合った時、「形が整っている。」「真ん中に線(葉脈)があり、右と左がきれいに分かれている。」「半分に折ったらぴったり。」などの意見も出てきました。昔から、左右のつりあいのとれた形は美しいとされており、その見方で見ると、集められた葉は「線対称」というカテゴリーで分類できるということを学びました。
算数の視点で見ることで、自然が作り出した葉っぱの美しさは、とても神秘的に見えました。
私たちの人類の文化は人々の生活があって必然を伴って生まれてきました。森は様々な文化発祥の地だとも言えます。学校の宝「林間」に学び、子どもたちが、自ら知識・技能を獲得し、実感を伴った感性育まれる学習になることを願って学習をすすめています。