伊那市総合教育会議
2024.04.19

令和6年3月22日(金)伊那市総合教育会議が開催されました。伊那市ICT活用教育推進センターの足助専門幹により、伊那市教育ビジョンが発表されました。委員会のメンバーからは「ビジョンがより明確で分かりやすくなった」「伊那市の教育の特色が表現されている」という感想が述べられました。

 

伊那市学校教育情報化ビジョン2024

10年後を見据えた3か年の教育ビジョン

「伊那に生きる ここに暮らし続ける」をテーマとして、伊那市が目指す学びの姿が示されています。タブレット端末が当たり前のように扱われている現在、世界の状況や国の教育に関する考え方も大きく変わってきています。そのため、新ビジョンの策定にあたり、委員の先生方はこれからの教育の在り方について研究を行い、提出された多くの意見書を集約し、ビジョンの作成が行われました。

伊那市が目指す学びの姿

探求的な学び:「自分の学ぶ力に対する自信」を育む、総合的な学習の時間における教科横断的(STEAM)な探求、実学の精神。

先進的な学び:伝統を重んじつつ新たな時代の教育を目指す、データ活用・分析(データサイエンス)できる人材の育成、デジタル・シティズンシップ(情報モラル)。

個別最適な学び・協働的な学び・自立的な学びを土台として、子どもとともに未来を創る教員を育成し、探求的な学び・先進的な学びを実現します。

2014年から培ってきた教育のパフォーマンスを最大限に引き出す

伊那市は10年前からICTを活用して、地域教材を素材としたデジタルブックの作成や、遠隔授業の実施、不登校傾向の子どもたちへの授業配信・グループ討議などの取り組みを行ってきました。また、地域の歴史を学んで歴史ドラマとして動画にまとめたり、横断歩道を再現したプログラムを作成し街づくりについて考えたりする、といった授業も実現されています。

出席した白鳥市長、教育委員のメンバーからは、

「ICT活用への取組み始めた黎明期から今日に至るまでの子どもたちの成長を感じた」

「伊那出身者のユニークな発想に驚いたという話を多方面から聞いた、伊那市の特長的な教育の表れではないか」

「伊那市のICT活用教育の強みは教員の研修に深く関わっていると感じる、先進的な取り組みをしている地域への視察の実施も検討していいと思う」

といった意見・感想が出されました。