高遠北小学校は、昭和49年三義小学校が長藤小学校に統合、昭和54年藤沢小学校と長藤小学校が統合して、児童数241名で誕生した。令和5年度は、児童数57名で、開校45年目を迎える。
開校にあたり、長藤出身で万葉集研究の第一人者であった故伊藤博筑波大学教授から、〔国の秀(ほ)に生(あ)れいでし学び舎、道はるかなり直(ただ)に歩まむ〕とのお言葉をいただいた。「
日本国の中でも特に高くすぐれた土地に、堂々と姿を現したわれらが学び舎、この学び舎に新たに墾かれた道は、はるかに遠く、どこまでも続いて限りがない。学問の道、人生の道もこれとまったく同じである。国の秀の学び舎に集まり学ぶ者、このはるかな道を一心不乱に歩いていこうではないか」と解し、本校教育の指針・礎として大切にしている。
豊かな自然に恵まれた丘の上に建つ本校は、舞踊「孤軍高遠城」の伝承、絵島生島事件が縁で平成7年から始まった「三宅小学校との交流」、平成27年度からの「全校高遠そば作り」等、歴史と文化の継承を大切にした教育活動を進めている。また、学校教育目標具現のために、全校の『縦割り班活動』を大事な柱にし、春・夏花壇作りやサツマイモの栽培、児童会「みやのはら祭り」、全校校外学習「自然で学ぶ日」等の活動を行っている。
地域の方々も「クラブ講師」「読み聞かせボランティア」「地域を学ぶ日」の企画運営等、本校の教育活動を支えてくださっており、地域に根ざした学校である。