令和5年度伊那西小学校グランドデザインは、最上部に掲げ、不易なものである「学校教育目標」と「目指す子ども像」に向けて、下から立ち上げて、上に積み重ねる形で表現しています。一番下を支えるのは、伊那市の教育理念「はじめに子どもありき」で、その上に平成30年、伊那市の小規模特認校として新たにスタートした際に整理した「3つの教育活動」が本校の特徴であり、大切にしているものとして据えられています。これらを屋台骨としながら、今年度も「これからの時代に生きる子どもたちを育てる学校」として運営していきます。

(1)伊那市の教育理念「はじめに子どもありき」

子どもは、学ぼう、伸びようとしている存在です。私たちは、「コロナ後」も見据えながら、市民の皆さんや子どもたちの学びにかかわるにあたり、すべての教育活動を、伊那市の教育理念「はじめに子どもありき」に立ち、学ぶ人に発し学ぶ人に還る、子どもに発し子どもに還るものとするよう努めます。
そして、子どもたちに、さまざまな学びを通し、困難な問題に直面した時、自分の総力で当たれば何とかなると思えるような、知識や技能、それらを活用する力などの総合的な力を裏づけとする「自分の学ぶ力に対する自信」を育みたいと考えます。
(「伊那市教育委員会運営方針 1 伊那市の教育理念」より)

(2)伊那西小学校の学びを支える3つの教育活動

地域と連携した教育活動

地域と密接な関わりを持って歴史を重ねてきた伊那西小学校、伊那西公民館や伊那西地区を考える会をはじめ、様々な方々の思いや支えを受けて活動してきました。コロナ禍を経て公民館のあり方や、地域との行事を見直そうという流れはありますが、地域とともに歩む学校であることは変わりがありません。今年度から学校評議員会を廃止して、伊那西小学校コミュニティースクールとして再整理して学校運営や評価を進めていきます。

一人ひとりを大切にした教育活動

小規模特認校となって5年が過ぎ、様々な子どもや家庭が集う伊那西小の姿が加速しています。一人ひとりの違いを認めた上で、それぞれを大切にしながら子どもが育つ学校でなければなりません。そのために子どもたちについて、全職員が共通理解をした上で、課題を乗り越えながら育んでいける学校でありたいと考えます。

林間を活用した教育活動

本校の最大の特徴であり、林間を通して学習する価値、子どもたちが伸びる姿は伊那西小で学ぶ最大の価値であるととらえます。常に林間を教材と意識して学習を行い、子どもたちが伊那西小で学べて良かったと思える教育を創り上げていきたいと考えます。