• 虫歯を防ぐために大切なことは?  1年、6年で全校研究授業

    2021年11月4日

    上伊那郡内の保健の先生、栄養士の先生をお迎えして、「生きる力をはぐくむ歯と口の健康づくり」に関わる研究授業が行われました。

    1年生では、歯の染め出しでわかったみがき残しの場所を、大きな口の図に赤マグネットを置いていきみんなで確認し合いました。その活動を通して、「なぜそこがうまくみがけないのか」さらに「どうやったらみがけるのか」話し合いをしました。

     

    つづいて保健の先生に、歯と歯の間、少し奥に入った歯の磨き方のコツを教わり、さっそく実践してみました。

    みがいた後の感想では、「優しい力でみがけたよ」「歯と歯の間がみがけた」「奥の歯もみがけた」といった感想が聞かれました。

    これから少しずつ歯が抜けては生えてきて、どんどん口の中が変化していきますが、この授業をきっかけによりよいみがき方が身につけられるといいですね。

    さて6年生は総合的な学習の時間で「歴史学者になろう」というテーマです。

    「弥生時代に虫歯が増えたのは、米づくりが始まったからである」この仮説が正しいのか、そうでないのか、調べたことを根拠にしながら自分の考えを発表する学習場面でした。

    「米づくりが始まって、米を食べるようになったから虫歯が増えた」というのはわかりますが、「その後、なぜ減っているのか」「米をよくかむと『糖』に変わるから虫歯になりやすい」「食べ物は米だけではない。果物も食べるようになったのが虫歯の原因ではないか」 さらには「渡来人」が伝えた生活様式が虫歯の数に影響しているのでは、といった内容など、様々な意見が出てきました。

    また、何を食べるかだけでなく、その食べ物の成分や、調理の仕方や食べ方、かむことの影響や、歯並びの善し悪しなど、様々な角度から意見が出され、話し合いが深まっていきました。

    授業の後半では、本校栄養士の先生が登場し、食べることは「生きること」である、ということや、縄文・弥生時代の食事の様子、そしていろいろな食べ物があふれている現在の食べ物との関わり等、多くのことを学ぶことができました。

    話し合いは結論が出たわけではありませんが、6年生は一人ひとりが、更に課題意識を持ち調べてみよう、という力を持っています。

     

    1,6年生も、この授業を通して、よりよい歯への思いや行動に移っていくように感じられます。

    手良小ではさらに2,4年生が、11月5日(金)に公開研究授業を行います。さて、2,4年生はどんな「学び」の姿を見せてくれるでしょうか…。