学校生活ブログ

校長講話

2022年2月9日
2月9日(水)に、校長講話がありました。
「テレビ会議システムzoom」を使って行われました。
「今日のお話は、かなり難しい話をするかもしれませんが、これからの時代に大切かもしれないので聞いてください。今日の話は2つの「メタ」という話をします。
1つ目のメタは、「メタバース」です。最近はテレビでも新聞でもよく出てきます。「メタバース」とは、インターネット上に作られた3次元の仮想空間のことを言います。アバターと呼ばれる自分の分身が、その仮想空間で、他のアバターと会議をしたり、ショッピングをしたり、コンサートに参加をしたりするものです。日本のゲーム「あつまれどうぶつの森」とも似たようなところがあるかもしれません。この「メタバース」では、本物の自分とは違う、なりたい自分、なりたい性別、なりたい髪型や顔、体形になって、現実ではない空間での体験をすることができます。しかしみなさんに知ってほしいのは、「メタバース」内でいくら理想の自分になっても「現実の自分は今ここにいる自分」だということです。現実の自分まで変わることはできません。
2つ目のメタは、「メタ認知」です。「メタ認知」とは、「もうひとりの自分」が本当の自分を見つめることです。例えば、家に帰って宿題をやろうとしたときに、「宿題をやりたくないなあ」と思ったことはありませんか。でもその時もう一人の自分が「宿題は早めにやった方がいいよ」とか、「やらないと怒られるよ」というささやきを感じたことはありませんか?イメージとしては、もうひとりの自分が上の方にいて、現実の自分を見てくれています。今の自分にたりないところを言ってくれます。この「メタ認知」、つまりもうひとりの自分をうまく使うと、勉強ができるようになったり、スポーツが上手になったり、友達関係も上手くいったりします。
ぜひ「もうひとりの自分」と仲良くなって、「メタバース」にいる仮想の自分ではない現実の自分を理想の自分に変えていってほしいと思います。
とても難しい話をしましたが、静かに聞いてくれてありがとう。」