• 外国籍の児童・生徒を対象とした 先輩によるミニ講演会

    2016年8月22日


    8月20日(土)に外国籍児童・生徒、さらには保護者の方を対象に、講演会を行いました。
    この会は昨年から始めて今回で2回目となります。今年は伊那東部中学校や伊那東小学校などの日本語教室のある学校にも呼びかけをし、30人近くの方が集まってくれました。講師は、上伊那で社会人として活躍されている野口サンチアゴさん(伊那北小出身)と片山真司さん(箕輪北小学校出身)のお二人にお願いをしました。

    「努力と成功」  野口サンチアゴさん (ルビコンエンジニアリング勤務)

    当時、日本語教室に通級してもきちんと学ばなかったことから、ある日、もう日本語教室に来ず、原級で学習するよう指示される。言葉も分からないなか、甘えられず自力で日本語の学習と、中学校の国語や社会の学習を両立する必要感から、初めてきちんと学習に向き合う。その結果、駒ヶ根工業高校に合格、無事卒業して現在はルビコンに勤めている。その経験から「自分の出来るかどうかは自分で決めること」という信念を自信を持って語って下さった。

    「国の壁」  片山真司さん (箕輪町の美容室「NATURAL-turban」勤務)

    片山さんは見ての通り日本人に近く、父親ブラジル人母親日本人のハーフなのですが言葉も通常は幼少より日本語を使うということで、外国人だからというつらさはあまりなかったようす。バスケットボール部でキャプテンを務めた実績から、松本第一高校へ推薦で入学し、その後リハビリ関係の専門学校に入学した。一年で自主退学し、この4月からは小さい頃からの夢だった美容師になるための修行をしているとのこと。「進路を変えたとき、お金の面などで負担をかけている親に悪いことをしたと思った。またここまで大事に育ててもらったことをとても感謝している。」とのセリフが印象的たった。

     

    「肉まん交流会」   講師:池上先生(本校通訳)、Rさん夫妻(本校保護者)
    講演会の後は、調理室に場所をかえて、肉まんづくりをしました。Rさんパパは元調理人さん、池上先生は折り紙付きの料理名人、そのご指導の下で、楽しく語り合いながらおいしい肉まんを作り上げることが出来ました。

     

     

    速報:
    同日、8月20日に横浜で行われた全国小学生陸上交流会に出場したK君ですが、
    走り高跳び1m30cmで入賞できませんでした。
    しかし、県大会の自己の記録を上回りました。大舞台で、記録更新はたいしたものです。
    この経験が、次につながりますように。K君お疲れ様でした。